余物語
物語シリーズ新刊『余物語』を読みます。面白かった箇所、笑った箇所、読みにくかった箇所、よく分からなかった箇所などがあったら逐次、ページとどのようにそう感じたかを簡単に書いてみます。注意、ネタバレあり。リアルタイム更新で感想を公開してる人あんまりみたことない。
ページごとに区切りをいれて、感想をメモして、それを複数の投稿者から集めて、リアルタイム(のような)読書会にするというの、ありなんじゃないか。
Scrapboxだとプロジェクト全部の権限を与えてしまうので、紐付けたいことなら、Scrapboxと思って、以前、同じ大学のLINEコミュニティに流したけれども、実際はうまくいかなかったから、今回は、Google ドキュメント でやるのもいいかも。
どれが誰の感想かということが分からないという問題はある。Scrapboxだとctrl+iでアイコンをスタンプできるけど、これも、言ったからといって、理解してくれなかったら誰もやらない訳だしな。
余物語 (講談社BOX)
西尾 維新(著) VOFAN(イラスト)
https://gyazo.com/fd24ea38d4da4331165db6fa1a24cc1e
紹介
怪異×ミステリー! 阿良々木暦の大学生編(モンスターシーズン)最新刊!
”斧乃木余接とも、思えば長い付き合いになった”
老倉育に児童虐待の専門家に仕立て上げられた阿良々木暦は、家住准教授から相談を持ち掛けられる。
我が子を檻に入れたまま三日も家に帰っていないという。わけあって斧乃木余接と現場に急行した彼が、そこで見たものは。
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
【収録作】よつぎバディ/よつぎシャドウ
よつぎバディ/
p10
余接との付き合いを言い当てる言葉がないという部分、他の登場人物と暦との関係は言い当てられるのある意味すごいと思った。他の西尾維新のキャラ同士の関係も簡単に言い当てられるものなのかな。
p11
長いお別れってレイモンド・チャンドラーにそういう本あったような。
p12
笑った
ひたぎと暦で赤ちゃんプレイ
恋物語?だったかで二人は性的な関係まで踏み込んでるんだっけ?明言はされてないかもだけど。
P14
笑った
僕の大好きなラブリー老倉育
家住准教授はちゃんとした人に見えていたというくだり、最近読んだ『信頼の構造』という本の高信頼者は相手のネガティブ情報に敏感で社会的不確実性を下げる指標を分析する力があるみたいな話を思い出した。
p15
児童虐待の専門家としての暦、なるほどなあと。そのあとのくだりなんか、物語シリーズのこれ以上にない簡潔な要約になっていて、感心した。
p16
解決できたケースがゼロというくだり、そうなんだよなあと。
遅延すること、それが新房の正義だ ――『偽物語』から『まどマギ』へ
の考察なんかを読んでいても、そのあたりを実感してる。
虐待される子供に向き合ってきた人が、今度は加害者と向き合うという導入、面白い。
マイスイートハート老倉というの、語呂が悪いような。絶交されてるのに、お好み焼きに誘おうとするの笑える。
p17
かなり核心を付いていて、面白い。
確かに老倉、羽川、ひたぎ、どのケースも、人間が人間を虐待したという真相というのは、リアリズムに則って考えれば、その通り。ラノベではそれを怪異などという別の形にすりかえて話を面白くするのだけれど、そのリアルさというのは、虚構的な側面が大きくなりすぎてしまう。
p18
「人はひとりで助かるだけ」と助けるべき対象が二人いる場合、の両立
倫理的であること、修辞的であること。 ――西尾維新の〈物語〉シリーズについて(上)
上の考察でもあったような気がするけど(なかったらシュタゲの方)、もともとトレードオフな(あれか、これかしか助けることができない)ジレンマに苦しむというのが「助ける」系の作品に特徴的な物語なんだよな。
「虐待されて育った子供は、親になったときに自分の子供を虐待する」説
わりとちゃんと踏み込んでくるんだな。
アタッチメントとか愛着障害に繋がる話題で、教育クラスタも興味津々。
p19
羽川、体罰肯定派だったのか。そんな記述あったようななかったような。
概念としての『立派な人』をモデルケースにしてというくだり、なるほどなあと。
体調悪くなったので寝る。
p21
怪盗が予告を出す
クレプトマニアの患者が警察に助けを求めているという解釈
なるほどなあ。調べてみるか
やめるべきで、やめられないことっていうのもある。やめるしかない抜き差しならない状況になるからやめるのだ
以降の、内面の考察のような部分でありながら、実は口頭で言及している(台詞にカギ括弧をあえて付けない)という部分、たぶんこれまでの物語シリーズでもあったような気がするけど、今回はうまいなと思った。
p22
まさか准教授の娘さんがすでに死んでるとかじゃないよな?
p24
『子供を愛せない親だっている』
見たぞ、続終物語のアニメ版のくだり笑った。続終物語のアニメはいいぞ。
p28
家住唯々恵 いえすみいいえ 読みにくい名前だなあ。拒否の「いいえ」を子供の名前につけるとは、ドキュンネームかよ。
p29
しでの鳥はのっとるというくだり、異世界転生で上書き系につうじるものが。
p30
取り替えっ子
先延ばしにした問題を忘れていても、許していないというの、どういう意味なのかな。
p32
道具としての矜持 面白い言葉の組み合わせだな。
p43
正義感って具体的にどんなやつだったかな。
p46
何気にここで問題が解決してるの、すごい。ちゃんとここから話を駆動させていかないといけないのに。
p48
似たような話読んだことある気がするけどどこでだったかな。エヴァのアスカの母親とか。老倉も似たようなケースかもだけど。
p50
ちょっと笑った。人形の殺人?事件とか。
p53
はいきた。どんでん返し。面白くなってきた。
p59
ザ・バディごっこ 元ネタしらない。
p60
宝飾品を装備して宝探しのくだり笑った。
p61
家庭内が地獄だったり、家族が悪夢のくだり、家庭内で殺人事件が起きやすいみたいな話もあるし、ほんとそういう環境に生まれるがちゃを引いたら大変そうなんだよな。
p62
「弟くんなお兄ちゃんをめっちゃいじめたい」
月火ちゃんのおねしょた本読みたい感。
p64
扇は隠れ日傘派、笑った。
心の闇から生まれる
神原駿河→男子の扇くん
暦→女子の扇ちゃん
こんな設定だったけ?記憶が曖昧で。
p66
矛盾でいうと盾
心理的機制の話、教育心理学でも勉強したなあと。
推定無罪のくだり、これまでの部分は犯人を暦の内心の言葉で、犯人が家住だときめつけておいて、それからのずらし、という感じで小説を書く人には勉強になりそうな書き方。
犯罪捜査、印象操作、言葉遊びがうまい。
p67
人間がおかしいな〜〜のくだり、たとえば、被害妄想の人が自分の理屈がかみあわないときに、単一の原因を求めるのに似ている推理の仕方だなと思った。いわゆる集団ストーカーという妄想のケース。そもそも人間が結果だけをみて、そこから積分のように還元していくことでもとの状態を察することが原理的に可能なのかというのはミステリーの、いわゆる^^^忘れた
被害妄想には、「犯人が一意に特定できる」「操りのテーマが成立する」という強い確信が伴ったりするケース多いんじゃないか。ミクロ経済学的な利害関係の複雑さ、人間の不合理さを全て無視して、単純な陰謀論に回収してしまうパターン認識は多くの人間が陥りやすいことではあるが。
複数人が多方面から野放図に関わってくる
p68
人が人を殺す理由
恋愛、怨恨、金銭、戦争 あと事故
明快な分類だなあ。
ミステリーデータベースみたいなのがあったら動機の分類をどうするのが適切なんだろ。
p69
全部突破して犯人が出るときに錠をかけなおせばいいだけじゃ。
p70
扇のキョドったふりが一番笑える。旦那さんが犯人ではと僕も思った。
p80
ここまでやるとは。
p84
ガチでホラー案件
p90
監禁されるのは一年ぶりのくだり笑った
p91
きっとどこかの間抜けが のくだり笑った
p101
しでの鳥の新解釈のくだり、伏線になると思われるので覚えておこう。
p102
優しくていい人だね
羽川にも同じことを言われたのは何巻のどこだったか?
皮肉とは具体的にどういうことか。
p112
さすがにやばい。まあ、こうなるのではと思っていたけど。
p117
嵌めるため?好きなはずでは?のくだり笑った。
このままいくと家住准教授の部屋にも人形あるかも
p119
他人の妄想に迷い込んだようなというくだり、面白い。
p120
ワーテルローの戦い
p123
三つ編み 病んでるわ。笑った。
p126
ちゃんと伏線を作らずに壊すというのも偉い。わざわざ見過ごしてしまうと、読者も登場人物の頭の悪さにがっかりしてしまうので、
p135
りすかちゃんの兵法だのくだり、オーバーラップしてる。笑った
p138
念の為ワンピースも濡れ のくだり笑った
『捨てる』ことが発動条件か。なるほど。
p139
社告と杜若の文字列を見間違えるってことかな?
てめえのくだり笑った
p150
妹の部屋にエロ本のくだり笑った。ホールディングのところは意味が分からなかった。
p153
そのノリで、タイムスリップしてのくだり笑った。
p155
マジ照れるの、余接ちゃんめっちゃかわいい。無表情だけど。
p157
見せつけてやろうよ、のくだり笑った。
p168
バイヤーズリモースってなんだ?
p171
ゼペット爺さんのふりのくだり笑った
p175
まさかの夏目漱石の『こころ』展開。wwww
p180
物語シリーズ、史上もっともホラーぽい。
p199
リフィーディング症候群
p200
オチ担当のが原さんのくだり笑った
久しぶりに羽川の台詞を読んだせいで、前に読んだ十二大戦の猿と台詞がかぶってしまう。
p204
委員長のくだりめちゃくちゃ笑った
p205
死なせちゃったかものくだり、いいなと思った。思想上の違いというか。
p207
ツンデレの専門家ってなんだww
p209
苛虎 で「かこ(過去?)」か。アニメ観てたときは気づかなかったな。
p211
僕が赤ちゃんだな、のくだり笑った
p225
臥煙さんのマジ切れ
p227
地雷委員長 笑える。
p228
もう羽川が暦を幸せにしてやってくれ〜
空飛ぶ毛布ってライナスかよ(ライナスの毛布は飛ばないけど)
よつぎシャドウ
p233 VOFANさんの撫子かわいいなあ。
p245
首吊りって戯言を思い出す
p256
いかなるときも中立に立てるからのくだり、わりと本質的な議論だったりして。
貝木泥舟のくだり、面白い。物語シリーズのキャラで割と好きなキャラなので、設定を掘り進めてくれると嬉しい。
p271
洗人ってなんだっけ?
なんかアニメの化物語の撫子の決着の付け方(暦にとっての続・終物語)につなげるような終わり方だったな。