『紅殻のパンドラ』下書き
『紅殻のパンドラ』においてネネは、世界平和を夢としているが、世界平和とはどういう状態を指すのだろうか。いわゆる、教育分野において、世界市民教育や平和教育といった分野があるが、これを考えるのにこの作品の平和観を考えてみるのもいいかもしれない。
平和でないから、平和を求める。ではなぜ平和ではないのか。
利他行動に関して
SF上の教育のあり方について
貧困格差が進むとどうなる?
持っている力を使わないのは公正か?
3巻
リソースの分配問題で、能力の高い人が利他的に行動することでより大きな利益を出すことができる。
ハンデとかずるとかそういう概念を考えるのにパンドラデバイスというギミックを想像してみる。
けっこう、本質的な議論で、本来、誰かの技能を真似するということには一定のコストがかかる。
そのインターバルをどうやって縮めるかというのが課題になっている。
そもそも攻殻機動隊の世界において、パンドラデバイスのようなものが存在しながら、あらゆる貧困問題が解決の方向に進まないのはなぜなのか。
トレーニングのコストを減らすことができ、熟達者に短期間でなれる。
年少期において、高い知能と知識、技能を備える。
発達心理学の議論において、学習には適正時期があるという考えがあるけれども、実際のところ、技術の発達でそれを変えてしまうような仕組みができたとして、人間社会はどうなりうるのか。
紅殻のパンドラ、今回は今までで最高のエピソードなんじゃないかと思うくらい面白い。マッドでも何でもないイルカ型全身義体に人を入れる話、クオリティ・オブ・ライフのための「人間を辞める」提案。前回で書かれた伝統的知見からの医療拒否と対になっているんだろうか?https://t.co/0ii1oJe7i7 61話