【編集後記】すーぱーたまてでテクニック
#UnderEditing
https://youtu.be/pgnaK-kr9cA
すかぞね合作本編はこちらから
音声はぐんま!さんが制作してくださいました ありがとうございました!
念願の合作が形になって大変嬉しい
「すーぱーたまてでテクニック」と言う完璧なタイトルもぐんま!さんの案です
RED ZONE10選 - 2021 1位ありがとうございます
前置き
制作時間 : 150~180時間くらい?
制作は割と順調に進めることができました
切り抜き素材の制作にかなり時間がかかった
特にたまちゃんがスーパー玉出に入店していくシーンはそこそこ小さい面積で20枚以上になった
This is Timeline
https://media.discordapp.net/attachments/659725744435626004/873972427208687686/tamatede.png
本題
以下の再生時間は単品準拠
スクリプトそのものについての説明は基本書きません
代わりに全部にリンク貼ってるので、聞いたこと無いなって思ったらチェックしよう
⓪全体のエフェクトなど
作品のコンセプト上、小節によって雰囲気をガラッと変える構成になっています
なので全体で共通しているエフェクトがほぼないです
諸々の都合上、【編集後記】Gurarmaid Zone#6028ce104eb397000002343bから流用した周辺エフェクトくらい
使用したフォントとかもかなりばらつきがあります
各所ごとに解説していきます
使用したベジエ軌道やらはこんな感じ
左下はマルチベジェ軌道(スクリプト)
右下は@ease(スクリプト)
https://gyazo.com/750b843a1ae67d74b23b05d06acd9b81
① ~0:02
https://gyazo.com/712929723f163f23ffc14b6d3d0ff7d1
GB部分
主張強めではありますが、いい感じに繋げていただいて個人的には大満足
真ん中とその上辺りの部分ができるだけ後に隠れるように工夫しています
一応フォトフレームをイメージしていました もうちょっと表現に工夫が要たと思う
クロマキーの都合上、シャドーは半透明にできないので無理やりそれっぽく
透過出力が可能なフォーマットでの提出も視野に入れないといけない
スネアに合わせてウインク、動画から静止画(動画ファイルのまま 再生速度:0.0)にしてカメラで写真を撮影した風の演出にしてみました
② 0:03~0:08
https://gyazo.com/06c22d456cb2445f3a84c106bcdbb557
最初の8小節は、お互いに敢えて作風を抑えようという話になっていました
なのでカラグレがいつもと全然違います
シャープ 強さ:70-100(ランダム移動) 範囲:100
質感出しと、若干ぐんま!さんの作風に寄せる意図
これのおかげで騙されてくれた人も多そう
グラデーション合成 グラデーションの形状:円 合成モード:明暗合成
シャドウ・ハイライト@T_Color_Module 黒潰れ補正:0.0 白飛び補正:-40:0
aulut
読み込んだcubeファイルは自作のもの
ちなみにGB部分のウインク映像は、シャープとグラデーションの間にあります
配色は金色を表現するための黄色のグラデーションを基調に、黒色や光沢感のある白色を使いました
金と黒の組み合わせが好きじゃない人類いないでしょ(偏見)
ハイユニって感じでいいよね
一転攻勢を強調するために、秩序をテーマにした構成になっています
等間隔で配置されるオブジェクトや、対称や平行をとっているオブジェクトが多いです
配色などの全体イメージは、スプラトゥーン2ファイナルフェスの「混沌 vs 秩序」を意識しました
https://gyazo.com/77e278ec109a714d02df9ed5647e9e73
ノイズノイズの種類:Type5だいすき!
加えて斜めクリッピングした背景(図形)をランダム配置@ANM1をかけたもの
X軸範囲:100 Y軸範囲:0
一時期流行ったAeroGlassの背景素材と似た雰囲気
透明感を出すにはうってつけ
反転の動きが少し固めなのも作風隠しです
この立体空間は、第一回限界合作のSugarさんのパートをかなり真似しちゃってます
奥の方の立体はサイズがかなり大きいように見えますが、実際にはそんなです
目標座標固定視野角増減値:30のせいです
手前の反転とかは別のカメラ制御で制御しており、こちらは増減値:10にすることでサイズ感に差を作っています
主に使用したのは反射型立体(スクリプト)
立体合成を使えばレイヤー数減らせたのですが、今回は必要ではなかったため使用せず
立方体(細長い直方体), 多角柱(六角柱), 立体化(四角形を斜めクリッピングしたものに)を組み合わせて、それぞれの設定で増幅させています
増幅データを使い回せる箇所は使い回してます
増幅!(回転2)を使って回してます
たくさん並んだ三角柱は、増幅!(移動)にsinカーブ適用して適当に調整
四角形のサイズをあげてグラデーションを適用し、無理やり金色っぽくしています
もう少し光沢感がほしい 出し方はわかるけどめんどk
AviUtl感の薄い立体の質感を意識して調整しましたが、そこそこ上手くいったんじゃないかと
深度ぼけPlus(スクリプト)を使用して奥をぼかしています
毎度綺麗にぼかしてくれて毎度感動してる
実は、よく見るとシャドー(カメラ制御)の光源は奥にあります
逆光になるのですが、こういう空間での質感出しにはむしろ好都合だったり
色々offにすると↓こうなります
https://gyazo.com/846b3dfbce36fe043e6ade2fa30bfc0b
手前の方はほとんどいつも通りのシンプルな構成に
立ち絵の上の図形は3レイヤーで作れるほど単純
RadialWipe_s(スクリプト)やら加減速直線移動(スクリプト)やらを使えば簡単に作れます
床は反射型立体を増幅させたもの
あんまり気付かれないですが、光源反射でアルペジオの表現をしています
なんと光源オブジェクトは一音ずつ手置き
減衰度やハイライトを調節して一音一音が若干強調されるように
今までずっと敬遠していたパーティクル(R)(スクリプト)を使っています
割と単純なもの
シーンチェンジ前は、だんだんと発光や拡大の数値を上げていき盛り上げ演出
参考元と同様に視野角を急に下げてますが、ちょっと微妙な感じだったので控えめにしてます
カメラZ座標の移動量とかイージングを調整すれば良くなったかな~
③ 0:08~0:14
https://gyazo.com/f38be3d94c0fcf993117cb9f57680cfchttps://gyazo.com/859f060dbf7744327affd68d0d4ea700
ただのライトリーク素材でシーンチェンジ
ライトリーク素材をSceneに置いて、レンズブラーをかけたフレームバッファをSceneでマスクすると若干質感が変わる
増幅させた反射型立体に座標ランダム移動(配布停止済みのスクリプト)をかけたものが主体の空間です
反射型立体だけで再現可能っぽい?
黄色いのとかその他のオブジェクトは1つずつランダムに配置
サイズと間隔がキリの良い数になっていると位置調整が楽
サイズ感は後からカメラ座標と視野角いじればどうにでもなる
ベースとアルペジオのところは、↓こういうSceneを作って画像ループして曲面変形(スクリプト)
https://gyazo.com/23d5631cc772e5f6612042b404e45c59
すーぱー司テクニックの前半部分のアルペジオの表現を参考にしました
すかぞね部分7小節目3音目のピッチを+1にした参考元もすーぱー司テクニックらしいので、合わせにいきました
これの後ろにある立体は、拡大(w,h)%で横長にした多角柱で無理やり作りました
コーラスの動きは往復Ⅰ@ease
ここらへんのフォントは全部けいふぉんと
《ぐんま!ver.(閲覧注意)》気が合いますなぁ~(警笛)のすっぽんぽんたまちゃんが出てくるのもぐんま!さんの案です
通話でサラッと提案されただけなので本人が覚えているかは不明
初見で気付かれるか気付かれないかギリギリの登場時間を目指しま したが、みなさんはお気付きになったでしょうか
微妙に視線誘導をしているつもりです
シーンチェンジ前の溜めは背景の時を止めて表現
いろいろな要因で時間制御使えなかったのでゴリ押し
メロディの映像が消えているのは普通に編集ミスです(後ろにある立体の座標がずれていて埋もれてしまった)
シャープ, ランダム配置した背景(図形), グラデーション合成をoff
代わりに単色化をon
④ 0:14~0:17
https://gyazo.com/242c7655f5d06a93e62f719e7443b823https://gyazo.com/f77078f5f706680589b0a6f3c5742a36
モーションタイルT(スクリプト)と斜めクリッピングを上手いこと組み合わせてシーンチェンジ
フェーズを調整してやればいける
三角関数で計算してやってもいいね(わずかに計算通りいかなかったけど)
ここで、お互いにテーマを維持しつつ作風を表に出していきます
映像はオシャレな雰囲気で統一しつつ、レトロ風味を足して味変
カラグレもグラデーション合成+aulutというスタイルは突き通しつつも僕っぽい雰囲気に
なにより前半まで少なかった無意味なオブジェクトが急増します
ここの配色はいつも以上に気合入ってます(多分)
薄橙色と赤紫色を基調として、水色と紺色をアクセントカラーにしました
薄橙色と水色って補色の中でも合わせにくいと個人的に思ってるので、今回はうまくいって嬉しかった
あえてガビガビなライトリーク素材をそのまま使用してレトロ感を出してます
控えめなフィルムノイズも入ってます
カメラワークには補助的に位置補正(スクリプト)を使用
カメラワーク, 背景の移動, 十倉栄依子の登場を全部別々のイージングで制御しているので、違和感を消すのに苦労しました
結構違和感残したままだけどね
背景は適当な風景のシーンを切り取って、適当に色調変えて、適当な素材でマスク
画像の上から反転マスクした背景(図形)を重ねる方式でマスクしています
内側シャドーが簡単にできる
名前の由来説明のシーンも適当な素材でマスク
枠は図形をごちゃごちゃしてゴリ押しで作った
縁取りT使うと楽なんですが、縁取りTがバグったので手置きの部分が多い
途中から斜めクリッピングで登場するたまてには減色-クラスタリング@regretをかけてます
「たまてって名前は」の背景も地味に登場アニメーションとか凝ってます
矩形に青銅比を使ってます
と記憶していたのですがいつのまにか700x200になっていました…… 何かの都合で変更したらしい
「が由来でして」の登場はX座標の移動と座標の拡大縮小(個別オブジェクト)で別々の中間点を用意して調整
https://gyazo.com/9c08c484a5de681c4ba5b74ca44b48de
時計の針は後述
コマ落ちにはkoma(スクリプト)を使用しています
結構移動させてるので、できるだけ不自然にならないよう微調整しています
「たまてって名前は」のフォントはセプテンバーN
「玉手箱」はアニメから切り抜き
「が由来でして」は源暎エムゴv2 Regular
⑤ 0:17~0:20
https://gyazo.com/fc3d84e3220b91625a8b23c2b0ccbd21https://gyazo.com/072a298d7a7270c3807ec4c5d4900461
別シーンから切り抜いた他3人でシーンチェンジ
ドラマとかよくこういうシーンチェンジあるよね
個々にレンズブラーをかけて遠近感を出す
全てにおいて音声のセリフと違うシーンですが、全部似たようなこと言ってるのでセーフ(適当)
僕らしさ全開のテキストアニメーションなので、ここで映像作者が分かった人も多いんじゃないかな
「私のことはお気軽に」のフォントはしっぽり明朝B1 SemiBold
斜めクリッピングした背景図形を各切り抜き素材の間に置いてシーンチェンジ
背景は【編集後記】すーぱーたまてでテクニック#6151a5bc4eb3970000b75825を改造したもの
図形やテキストを置いて情報量を増やす
「TAMACHAN」のフォントはMontoserrat Black
「たまちゃん」の文字の立体感は@立体化Plusを使用して表現
拡大x,拡大y:0.0 移動y:500.0と設定し下から見上げているように錯覚させ、他の立体の要素から独立させつつもカメラワークに沿っている表現にしました
左右の階段はもちろん反射型立体
この後はカメラ座標を下げつつリール回転でシーンチェンジ
Cyber Burger Ciderのワンシーンを意識してました
⑥ 0:20~0:24
https://gyazo.com/c549de3fbdc1bd9b1d5478d51e9e704ehttps://gyazo.com/a0a47a79361894bca92bdbb7f809b9ef
音声に合わせて、ゆっくりと一転攻勢へ繋げる役割を持つ重要なシーンです
なのでどこよりも先にここの構成を考えました
というより、頂いた音声を聴いてまず初めに神の啓示が降りた
他の構成はここから展開して考えていきました
この動画を通しての構成のほとんどは音声頂いてから15分くらいで考えついたから神は偉大
走るたまての切り抜きが一番しんどかったです
切り抜くサイズが小さく細かいものを含む25フレームを丸2日かけて丁寧に切り抜きました
remove.bgを利用することも考えましたが、いまいち綺麗に切り抜いてくれず断念
それらをSceneに1枚ずつ並べて再生速度:30.0にしたのですが、それでもこのシーン全ての長さに及びません
実は最初のカメラワークにより見えてない間は表示されていません それで誤魔化してます
床は反射型立体の奥行きを4000にした上で増幅させてめちゃくちゃ長くしています
だんだんとゴリラ音圧になっていく音声をどう映像で表現するか考えた結果、
だんだんと色調を真っ赤にしつつ、だんだんと時空が歪んでいく風に表現するという答を導き出しました
色調を真っ赤にするのは各オブジェクトの透明度を移動させるだけなので楽
ゲート側はグラデーションを利用して元から赤くなるようにしています
https://gyazo.com/b228ea5f81960b0d5636795d205d1f9d
時空が歪んでいくのは狂っていく時計の針で表現することにしました
これ以前のシーンでも時計の針が登場するのは、ここの伏線にするのに都合がいいオブジェクトだから
中身は単純で、画像を回転させたSceneに反射型立体の立体化をかけて適当に増幅させただけ
謎のゲートは赤地に白と黒のノイズノイズの種類:Type6を重ねて表現
地味にたまてが吸い込まれると同時に波紋の効果をかけています
最後に、切り抜きの次に苦労したのがカメラワークの調整です
床の上に何もない間床の上を映さないカメラ座標
たまてがカメラ寄りになる箇所のスムーズな移動
最後にゲートをズームアップし迫力を増す
といった調整を同時に、かつ滑らかに動くよう最低限のイージングで実現するのは結構難しかった
ぶっちゃけAviUtlでやる作業じゃないと思う
⑥ 0:24~0:26
謎のゲートはスーパー玉出への入り口でした
というわけで、「たまてですーぱーリスペクト」と見せかけた「スーパー玉出」への一転構成です
すかぞね合作の特性を一転構成への伏線にするという発想
たまてですーぱーリスペクトをした作品は過去にいくつかあることを逆に利用
前半でゴリゴリの立体のあかぞねが流れた時点で、「またこの素材ですーぱーリスペクトか」と思わせられる分一転構成の印象が増すというカラクリ
前半部分を一貫してオシャレな雰囲気にし、等間隔や対称を多く使って秩序ある構成にしているのも、ギャップ作りのため
シャープギガ盛りMAX
変色させてなんぼ
スーパー玉出の旗は、ロゴの画像を切り分けて組み替えて自作
棒との動きを同期するために、棒と同じ座標に置いて中心座標で制御しています
棒は反射型立体の多角柱
テキストに@文字輪郭追跡をかけて登場
発光をかけてネオンっぽく
スーパー玉出の派手な装飾を表現したかった
謎の葉っぱや謎の黒枠は、とりあえず情報量を増やそうと適当に置いたのであんまり意味はない
カメラがゲートに突入しつつ発光でシーンチェンジ
このシーンからカメラが主観視点(としてあり得る座標)に移動しています
視聴者がたまてに後続してスーパー玉出に入店していくような表現を目指しました
すーぱーリスペクトのすかぞね開幕3音でこういうシーンチェンジをするのが夢だった
シーンチェンジと同時に黒枠が退場し、レンズフレアが登場します