文法:接辞関係:連格修飾
参照:
名詞本体ではなく、その名詞がとる格の意味を修飾したいことがある。このとき格分離を行い、分離した格を(主に?)副詞句で修飾する。残った N の部分には、格不定接辞 -aгo を膠着させる(無標だと能格となってしまうため)。
このような修飾方法を連格修飾という。
例1)Savigwe xūtso ūz lūxix krablūxaгo жexahi rasiж.
彼は辞書を正しく用いて単語を調べている。
例1 解説)名詞 krablūx に与格 -iж が接続した krablūxiж「辞書で」(=辞書を用いて)の「用いて」の部分を修飾することで、「正しく」という意味をつけ足したい。このとき、krablūx に -aгo を接続し、格 -iж を分離する;そして rasiж の部分を жexahi により修飾している。
例2-1)Жevigwe tas nacat koмпyūtōгo wendappragiж rasiж.
我々は電気でコンピュータを使用している。
例2-1 解説)この例では、tas N-iж「N を使う」という成句を用いた tas koмпjūtōж「コンピュータを使う」が登場している。そのような場合も、「使う」という意味に対して wendappragiж「電気で」という修飾を加えるために連格修飾を用いる。
例2-1 比較1)Жevigwe tas nacat koмпjūtōж wendappragiж.
通常:我々は電気でコンピュータを使用している。
文脈によっては:我々はコンピュータで電気を使用している。←コンピュータによって電気を消費する意
例2-1 比較1 解説)例2-1 では「電気でコンピュータを使う」のか「コンピュータで電気を使う」のかをはっきりさせるために連格修飾を用いているが、それを明示しなくても問題なく文脈判断が可能ならば 例2-1 比較1 のようにしても構わない。なおそのような文を文脈なしに見た場合は、形式動詞 tas に近い位置におかれた項が成句をなしている(この場合は koмпjūtōж と wendappragiж のうち前者が tas とともに「コンピュータを使う」)と解釈されやすい。
例2-1 比較2)
例3)Жevigwe tas nacat koмпjūtōгo rasiж tas wendappragiж ~~~ tas. ←未定
我々はものを燃やして得た電気でコンピュータを使用している。
例3 解説)
例4)Жevigwe tas nacat koмпjūtōгo rasiж tas ēмglūxk .