考え方と手順
帰無仮説
仮説検定で検証したい仮説。通常H0と表す。
仮説検定では、主張したい仮説ではない方の仮説を帰無仮説とする。
仮説検定では、この帰無仮説の棄却をし、主張したいことの正しさの証明を目指す。なので、主張したいことは、対立仮説におこう!
検定統計量
帰無仮説が正しいと仮定したときに、観測した事象よりも稀なことが起こる確率を計算するための値です。簡単に「統計量」とよばれる場合もある。
有意水準
帰無仮説を棄却するときの判断基準。第一種の誤り確率がこの有意水準の値よりも小さいとき帰無仮説を棄却する。文字ではα(アルファ:危険率)で表し、5%や1%を取ることが多い。
有意水準は通常5%や1%を用いるのは、5%や1%で起きる事は滅多に起きない、非常に珍しい事と言えるから。
5%の根拠は曖昧
その他、検定で使う用語
対立仮説
帰無仮説が成り立たない状態を記述。帰無仮説が間違っていると判断した場合この対立仮説を採択することになる。通常H1と表す。
棄却
仮説を間違っていると判断すること。
”帰無仮説を棄却しない=帰無仮説を受容する” ではない!
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P値
帰無仮説が正しいとしたときに、観測データの実現値、もしくは更に極端な観測データが得られる確率。これが有意水準以下のとき帰無仮説を棄却する。