Stealth and Open / 潜りと輝き
潜り: 外界との接触を断ち、単独的に進捗を生むことにフォーカスすること。
輝き: 外界と積極的に接触し、アテンションを取ること。カンファレンス参加、飲み会、頻繁なXの更新も輝きの一つ。
潜りのメリット(<->輝きのデメリット)
ノイズが入らず、コンスタントに稼働できる
KPI, センターピンが定まった状況下では、実行を捗らせる
輝きのメリット(<->潜りのデメリット)
周りとの頻繁な比較、市場における相対的なメタ認知により客観的な軌道修正がしやすい
間違った方向でコミットしてしまう危険性を回避できる
アテンションが必要なゲームにおいて、爆速で結果を出せる
プレスリリース、採用などで認知力が高い
いい打席、機会を紹介してもらえる
優秀な若手と起業のタイミング
優秀(高学歴に多い)な学生は潜りすぎて起業が遅くなりがちである。"まずは就職から"、"失敗しないようにビジネスを学ぶ"など自分で考えてしまうケースが多い。30で起業した時にはもう遅く、多動的に起業の中で失敗を経験してる経営者に勝てない
逆に、社会を知らずに若いうちに起業し正しいコンパスを持てずに空回りしてるケースも多い。良いメンターと巡り会えなかったり、常識を知らなかったりで、本来得られる経験以下のものしか得られず牛歩になってしまいがち
輝きによる空洞化
上のコンパスを持たない空回りパターンによくある現象。承認欲求に溺れており、本質的な強さがないが輪郭だけ肥大し中身が空洞と化す。
本質に沿う力の強い実力のある社員はこれを見抜くため、連鎖的に優秀な人が避ける傾向にある。
結果組織のレベルが下がり、空虚な組織が形成される
潜りながら輝く術を身につけると強い。"余計な露出はないが重要な人物と繋がっている"など
DMM亀山さん、片岡さんなどが該当
まとめ
バランス、適度な融合が大切。今自分はどちらに偏ってるか? を自問する
デフォルト値は人によって違う。自分に合うバランスを探そう。6:4, 7:3くらいはあるかもしれない。AstarのSotaさんは輝き続ける中でアドレナリンを出してるだろうし、Tailerの柴田さんは潜りによる実直な進捗をわかっている気がする。
どちらかによりすぎると良くない
自分の村でのみ情報交換することで間違ったコンパスを持ってる
顔は広いけど事業は伸びてない
comfortableな潜りこそ最悪
否定されたくない、現状を崩したくない
相対的に自分が強い状況を好む傾向にあると成長はない
中身なき輝き
見栄を張るが故の空回り
一度地に足をつけて中長期的な目標、センターピンを整理する必要がある
"タイミングの悪い時に貴重な人に会ってしまうリスク"なんかもあるかもしれない
具体例
whooの原田さんは、実力もあるしグローバルクラスのプロダクトを作っているが、潜りすぎており採用、調達、市場アテンションで不利に働いている印象。C向けなのでそこまで影響はないと彼は踏んでいるはずだが、採用では明らかに弊害(機会損失が出ているように感じる)
燈の野呂さんは抑えるべき要所を押さえ、パブリックでエネルギーを浪費しない理想的なバランス。佐上さん、塚本さんなどXなどで活発ではない人と裏でしっかりとコネクションを作り、採用という面でも灯や松尾研SUなどいい人材を囲えている。