多国籍社会の相互理解を支援するイラストレーションブック『ふしぎなひょうしき』
稲葉 千尋
豊かな多様性社会形成の一助として、多国籍の子どもたちの相互理解を支援するイラストレーションブック『ふしぎなひょうしき』を提案した。主人公である無垢の子どもが各国の不思議な標識に出会い、発祥の食べ物の着ぐるみをまとった子どもたちから学びつつ、友だちを増やしていく物語である。標識のノンバーバル性および文化の違いによる多様性に着目したもので、説明分やセリフを排除し、イラストのみで構成している。題材は提案の対象地域である町田市の居住人口順に応じ、日本を含む12カ国を選定した。例えばインドの場合、標識「今日用心して明日まで生きろ」と着ぐるみ「オレンジ」である。当ツールの配置先は市内公共スペースを想定している。自由な閲覧により、何らかの事情で内向状態となった在留外国人の子どもにも楽しんで貰いたい。市観光コンベンション協会関係者に評価を求めたところ、表現のユニークさとツールとしての有用性が高く評価された。
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