不登校状態を経験した子どもの自己肯定・有用感育成支援ツール『グッドメモリー』
寺木 爽真
不登校特例校・八王子市立高尾山学園の児童生徒を対象に、不登校状態を経験した子どもの自己肯定感および自己有用感の育成を支援するツール『グッドメモリー』を提案した。提案にあたり、既存ツールを分析するとともに、5ヶ月に渡って同学園の学生サポーターを務めながら、現状と課題を把握した。同ツールは、プレイヤーが協力して夏休みの宿題である絵日記を完成させるテーブルゲームである。アイテムは「絵日記カード」30種各1枚と、手番を示す「鉛筆コマ」1個で構成される。カードには絵と未完成の日記、綴じ穴の位置(左右)が表示されている。プレイヤーは順番に、カードの内容を自身のポジティブ経験で補完して発表し、見開きの日記帳30日分を完成させていく。同学園での検証の結果、たくさん発言できた、過去を思い返すことが新鮮だった、また遊びたい、といったコメントが得られた。また、一つの経験をきっかけに会話が続く場面も確認できた。
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