分業が進みすぎた大組織だと、部門の壁を越えられずにアイデアが出ない
@manabuueno: あるサービスが限度を超えてクリティカルに使いにくい場合、問題はデザイン力ではなく、組織の構造的なところにある • 創造的な態度が求められず評価もされない
• 権威主義/事なかれ主義で問題が隠される
• コミュニケーションコスト高で動きが遅い
• 責任が分散されすぎて方針変更ができない
創造的な態度が求められず評価もされない——まずもって、何か良いものを作り出そうという創造的な精神が組織になければ、またそうした試みが高く評価される風土がなければ、良いものとは何かを深く考え、現状の問題を把握して改善する活動が始まらない。
権威主義/事なかれ主義で問題が隠される——現状の問題を把握するということは過去の施策や意思決定の間違いを認めるということ。権威や慣例に隷従し変化を忌避する組織では、自分たちの保身に関心のベクトルが向いてしまい、余計な忖度が横行して問題が問題として顕在化しない。
コミュニケーションコスト高で動きが遅い——ディスカッションやエスカレーションの方法が複雑もしくは形骸的だと、共有内容についての検討よりも共有のための手続きに労力が費やされ、試行錯誤が不足したり意思決定が遅くなったりする。
責任が分散されすぎて方針変更ができない——縦割りかつ階層の深い組織では関心領域が細切れになってホリスティックな思想やドラスティックな活動が生まれない。責任の所在が曖昧にされているため新しい取り組みや既存方針の転換ができず根本的な問題が温存される。