何でもかんでもUXという言葉を使わない
#UI/UX
何でもかんでも“UX”と言うのをやめる—Design for UX
“UX Design” ではなく “Design for UX”
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よくUXに関する設計のことを“UX Design”と言ったりしますが、私はこの言葉も少し奇妙に思えてなりません。UXが人それぞれ個人的なものだとしたら、他人(デザイナー)が誰かのUXを直接創作したりすることなんてできないはずなんですよね。仮にできたとしても、それは非常に危うい行いのように思います。「誰かのUXをデザインする」ではなく、私はこのことを “Design for UX” と言い換えてみると良いと思います。UXを創作するのではなく、各々のUXのためにできるデザインを志向する。あくまで私たちデザイナーが作り出すのは道具だとかサービスだとか、あるいはその環境の方で、誰かの脳内を覗き込んだりする行為ではないはず。UXのためのデザインを目指したいものです。
「Desing for UX」という言葉が素晴らしいkoushisa.icon
→UXは与えるものではなく、利用者が感じるものである
OOUIとかモードレスUIっぽい
全ては相対的である、という相対性理論的な真理だ
関連メモ
#語は私たちが与えた意味を持つ
#治療的哲学
#UI/UX改善とインサイト
ギャレットの5段階のやつはUXではないように思う
UXを構成する要素が、戦略、要件、構造、骨格、表層の5つなわけがないし、何かを経験したユーザーの心の中で、戦略をベースに要件を定義し構造を形作り、ワイヤーフレームが成り立ち……なんて現象が起こるとは、到底思えません。それは製品の制作過程に関する話であって、ユーザーの心の中で起こる現象のことではありません。
#UXの5段階モデル
一番注意しなければならないのは、専門家であるデザイナー同士の会話中で“UX”の言葉が頻繁に登場するような場面です。互いが“UX”を異なった意味で解釈してしまっているとこれは認識齟齬に繋がるので非常に危険です。“UX”に限らず、同じ制作現場に在籍するデザイナー同士(できればデザイナー職に限らず関係者全員)では互いの共通認識を持つための「ユビキタス言語」を制定し「同じ表現の言葉」の普及に努めるのが良いでしょう。ユビキタス言語というとすごく大層な印象を抱きますが、例えばGoogleスプレッドシート等でプロジェクト用語辞典を表にまとめるくらいの程度でも十分に機能します。
#ユビキタス言語
#シソーラス