レイヤードアーキテクチャとオニオンアーキテクチャのディレクトリ構成の違い
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もちろん、オニオンアーキテクチャとレイヤードアーキテクチャのそれぞれにはトレードオフが存在します。以下に、それぞれのアーキテクチャの主なトレードオフをまとめます。
オニオンアーキテクチャのトレードオフ
利点:
柔軟性: ドメインロジックが中心に位置するため、技術的な詳細や外部の依存関係から独立しています。これにより、技術スタックの変更やリファクタリングが容易になります。
コロケーション: 各ドメインに関連するコードが一つのディレクトリにまとめられているため、関連するコードを探しやすく、モジュールの再利用も容易です。
テスト容易性: ドメインロジックが外部の依存関係から独立しているため、ユニットテストが書きやすくなります。
欠点:
学習曲線: 伝統的なレイヤードアーキテクチャとは異なるため、新しいメンバーがプロジェクトに参加する際の学習曲線が存在します。
初期設定の複雑さ: 正しくセットアップするための初期設定やボイラープレートが多くなる可能性があります。
レイヤードアーキテクチャのトレードオフ
利点:
直感的: 伝統的なアーキテクチャであり、多くの開発者が既に習熟しているため、新しいメンバーがプロジェクトに参加する際の学習曲線は緩やかです。
明確な境界: 各層の役割が明確に定義されているため、コードの整理や管理が容易です。
欠点:
柔軟性の欠如: 各層が上層から下層への依存関係を持つため、技術スタックの変更やリファクタリングが難しくなる可能性があります。
ドメインロジックの分散: ビジネスロジックが複数の層に分散する可能性があり、ドメインの真の意味やビジネスルールを理解するのが難しくなる場合があります。
最終的に、どちらのアーキテクチャを選択するかは、プロジェクトの要件やチームの経験、技術スタックなどの要因によって異なります。適切なアーキテクチャを選択することで、開発の効率や保守性を向上させることができます。
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