コンセプチュアルスキル(概念化能力)
1. コンセプチュアルスキル(概念化能力)
コンセプチュアルスキル(概念化能力)とは、モノゴトの「具体化」と「抽象化」をすることで、解の無いものを概念化して捉えることができるか、というスキルのことです。 コンセプチュアル思考の定義を参考にすると、よりわかりやすいかもしません。
ここではエンジニアの領域に着目し、このコンセプチュアルスキルについて説明したいと思います。
抽象的なものを具体化することができる
製品開発の従事者であれば、誰もが経験するのが
「もっと◯◯を××にできないかな?」「◯◯みたいなものをつくりたい!」
といったような顧客やビジネスサイドからの「曖昧な要求」です。 要求は非常に曖昧で不明確なものも含まれるため、いかにこの要求を「要件」や「定量的なゴール」など具体的に変換することができるかが重要になってきます。
具体化の一つの手段として、とりあえず動くものにする、という考えもあります。
このたとえ完璧なものではなくても、ある一定のスピードで具体化とフィードバックを受けることを繰り返すことができれば、具体化のクオリティも自然とあがり、顧客が要求するものをすぐに形に変えることに繋がるでしょう。
具体的なものを抽象化することができる
具体化を繰り返していくと、何度も何度も同じことを繰り返していることに気づきます。
何も考えずにただ黙々と作業をするのではなく、いかにして自分の作業を削っていくか、を普段から考えることができる人はこの抽象化スキルが高いかもしれません。
しかし、「仕事のための仕事」ばかりをしていては、いつまでたっても仕事は終わりません。そのため、この抽象化と具体化はバランスが重要です。 この具体化と抽象化をうまく組み合わせられる、が相互にできるようになることで「問題を正しく捉え、解決していく手法を提案する」ことにつながります。
この「具体化」と「抽象化」を繰り返すことができれば、自然とアウトプットのスピードとクオリティをあげることができるため、エンジニアとしての成長スピードの加速に繋がるメタスキルといえるでしょう。