近代建築の五原則
「新しい建築の5つの要点」としてル・コルビュジエが1927年に提唱した
この5つの要点は、アルフレッド・ロートの『Zwei Wohnhäuser von Le Corbusier und Pierre Jeanneret(ル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレによる2つの家)』の序文で初めて発表された。
このころに、大量生産が可能となったガラスや一般化された鉄筋コンクリートの技法を適用し、
住環境の改善を目指した。
何が新しいのか?
これまでの建築は
装飾的で重厚な壁
斜めの屋根
ジメジメし地下物置
衛生的な問題も
近代建築の五原則
1. ピロティ les pilotis
フランス語で杭の意味
1階部分を、植物、運動のための場に。
自家用車を使うことを想定
自家用車はコルビュジエの時代に一般化し始めた
2. 屋上テラス(庭園) le toit-terrasse
日光浴、運動、菜園などの場
屋上なのでプライバシーも確保される
住空間を湿った層(庭園の土)で保護
建築をつくることでその場所からなくなってしまった植物を、代わりに屋上に配置する「屋上庭園」を用意した。近代建築の五原則 | 現代美術用語辞典ver.2.0
3. 自由な設計(自由な平面) le plan libre
建物に構造的な制約をなくした
ドミノシステムによる
それまでは部屋の区切り方は構造上決まっていた。それも分厚い壁で区切られていた。
部屋を間仕切り壁で自由につくれる
4. 水平連続窓(横長の窓) la fenêtre en bandeau
自然光が入る明るい部屋
太陽光を建物内部へ存分に取り込める
5. 自由なファサード(自由な立面) la façade libre
正面を自由にデザインできる
これは上記#1〜4の結果
このル・コルビュジエの近代建築の五原則を批判したのが、
フランク・ロイド・ライトによる、有機的建築
寺田晶子氏によるイラストhttp://touron.aij.or.jp/2016/03/1056
https://gyazo.com/cf34e32bd07ad614c429a64793f8df96
関連作品
クック邸で初めて5つの原則が実現し、サヴォア邸でより明確に表現された
クック邸(1926)
https://gyazo.com/c1a1d8d965f76ae6bb6516dd21a8055cphoto by 林要次
サヴォア邸(1931)
ル・コルビュジエの代表作
https://gyazo.com/cbc2a6355c96a6399fb2332ad45752f7photo by 林要次
グロピウスによるバウハウスの設立は1919年
大量生産品と美学融合の試みによる自動車は住環境とも接続
「住宅は住むための機械である」
同時代、イリイチが交通にかんして言及している?
サヴォア邸の様子ヨーロッパ写真日和VOL.178『世界遺産、ル・コルビジェが設計したサヴォア邸を訪ねて』
今現在も、ピロティのある家なんてパリにありませんし(たぶん)、横長の連続窓がある建物もほとんどありません。コルビジェが提唱した建築は現実に浸透していないかも知れませんが、その「理念」は20世紀建築、大きく言えば人々の「暮らし方=生き方」に大きな影響を与えることになりました。
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https://gyazo.com/773804efacce5506bebe21d711a02ac0
屋上へ上がるスロープ途中から眺めるテラス。建築の狙いでもありますが、この家には始まりもなければ終わりもない、全てが続いているひとつの空間という印象があります。
https://gyazo.com/709ffdccdcce683273b4a568bf87693c
屋上庭園。建設当初はここからセーヌ川を眺められたそうです。借景ですね。
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https://gyazo.com/1e57e4f1e30da8f9541d1bc3a83427df
コルビジェ建築があるポワシーはこんな街。美しく佇むのは12世紀に建設され、当時のフランス王ルイ9世が洗礼を受けたノートルダム教会。
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