クリティカルシンキングって批判してればいいの?
批判的思考?
クリティカルシンキングの日本語訳は「批判的思考」と呼ばれています。
でもこれ誤解を生みやすい訳だなと私は思っています。
この言葉だけ読むと、TVに出てくる評論家のように何でも批判するのが大切なのかと思っちゃいませんか?
でも本当の意味は違います。
クリティカルシンキングとは、現状の当たり前と思われていることが本当に正しいのだろうか、時代にあっているんだろうか、そもそも何の意味があるんだろうと、建設的に考え直すことです。
環境変化が起きているのに対応できず古い当たり前を続けていると、対応した人に生存競争で負けてしまいます。
(ちなみに、環境に適応できた生物が生き残っていくことは、人間を含めた自然の大原則です。進化論的に捉える) なぜいま重要だといわれるのか
もともとクリティカルシンキングは重要なんですが、現代は「インターネット」 「スマートフォン」 「AI」など、人間社会を根本から変えるような技術革新が100年近い人生の中で何度も起きるため、重要性がさらに増しているんです。
何度も社会がひっくり返るので、そもそもを捉えなおして構築し直す必要があるんです。
今年ノーベル賞を受賞した本庶先生も、教科書も先生も疑って鵜呑みにしない、自分で確かめることが重要だと仰られていました。まさにクリティカルシンキングのことだと思います。