〇〇って何?
もちろん、「……とは何か」って形式的に問いを立てたとして、それだけで具体的に曖昧さのない対象について考えられているというわけじゃ決してない。
この「……」のところに大雑把な言葉が入ると、問いらしきものができる。そしてそれが大雑把なほど、「哲学的」な問いに見えるのだ。
(中略)
たとえば、「芸術とは何か」という問いは、「美しくなければ芸術ではありえないか」とか「オリジナル作品とその複製はどこがどう違うのか」「芸術の価値は文化に相対的か、それとも文化を超えたものか」「便器を美術的に陳列したら芸術か」「その便器を一〇億円払って買った私はアホでしょうか」……というような無数の小さな問いに答え続けることによってしか答えることができない。
しかし、scrapboxは論文でもないので、どちらかといえば周辺的に関連した物事をたくさん寄せ集めて輪郭を掴もうとする、その意識していく姿勢を外在化する延長としてやってみたい。