欠史八代
(けっしはちだい、かつては闕史八代または缺史八代とも書いた)とは、『古事記』・『日本書紀』において系譜(帝紀)は存在するがその事績(旧辞)が記されない第2代綏靖天皇から第9代開化天皇までの8人の天皇のこと、あるいはその時代を指す。 綏靖天皇から開化天皇までを『記紀』においては「欠史八代」と言われる。この八人の天皇は、天皇と言われるが、『日本書紀』の版本の「前田家本」の中では、天皇の名前がついていない。「倭国大乱」の時代で、上記の『後漢書』の中に「何年も主がいなかった」とあるように天皇位についていない。諡に天皇がついていない。大乱の為に、正当に即位した人がいなかった。 綏靖天皇 - 神渟名川耳天皇(かむぬなかわみみのすめらみこと) 安寧天皇 - 磯城津彦玉手看天皇(しきつひこたまてみのすめらみこと) 懿徳天皇 - 大日本彦耜友天皇(おおやまとひこすきとものすめらみこと) 孝昭天皇 - 観松彦香殖稲天皇(みまつひこかえしねのすめらみこと) 孝安天皇 - 日本足彦国押人天皇(やまとたらしひこくにおしひとのすめらみこと) 孝霊天皇 - 大日本根子彦太瓊天皇(おおやまとねこひこふとにのすめらみこと) 孝元天皇 - 大日本根子彦国牽天皇(おおやまとねこひこくにくるのすめらみこと) 開化天皇 - 稚日本根子彦大日日天皇(わかやまとねこひこおおびびのすめらみこと)