原
全国で99箇所あり、そのうち何と97箇所が九州・沖縄
「~はる・ばる」以外に、九州に目立つ地名として「~丸」がある
「~丸」地名も語源は「~ばる・はる」ではないのだろうか
原を「ハル」「バル」と読むのは、~朝鮮半島の影響です。「ハル」・「バル」は、朝鮮語の「フレ」・「フル」・「ブル」の転訛で、「村落」・「村邑」を意味する言葉です。原っぱじゃありません(笑)。ですから、「原(ハル・バル)」のつくところは、かなり早くからひらけていたということになります。朝鮮語の「フレ」・「フル」・「ブル」を表記する際、原・振などの字を用いました。背振山地の背振は、セブリ→ソブル→ソフル→ソウルとなり、古代史にとって重要な土地と考えられています。また、奈良県天理市には、布留(フル)という地名が残っています。 田川には「原」のつく地名も多く存在します。そして、そのほとんどは「原」を「はら」ではなく「はる」と読みます。そのうち、正式な住所になっているのは、大任町の「今任原(いまとうばる)」と香春町の「中津原(なかつばる)」のみですが、この他にも田川市の「角銅原(かくどうばる)」、川崎町の「平原(ひらばる)」、赤村の「油須原(ゆすばる)」、糸田町の「原(はる)」、福智町の「平原(ひらばる)」、添田町の「伊原(いばる)」などがあります。このように「原」を「はる」と読む地名は田川に限らず福岡県内各地に存在します。一方で、「原」を普通に「はら」と読む地名もあります(川崎町の「田原(たばら)」など)。