自ずからあるがままにて立ち昇る 虹のシャワーに我れ禊せん
滴塵004
本文
自ずからあるがままにて立ち昇る 虹のシャワーに我れ禊せん
形式
#短歌
カテゴリ
#10.精神・悟り・心象
ラベル
#虹 #修行 #自然現象 #精神 #密教
キーワード
#法爾自然 #禊 #虹 #浄土 #修行 #浄化
要点
自然の現象に身を委ね、心身を清めることの象徴。
現代語訳
虹はありのままの姿で立ち昇っている。その虹のシャワーに向かう、それは禊を行うこと。
注釈
自ずからあるがままにて: 自然のまま、作為がない状態。「真如」の境地に近い。
禊:身心の汚れを清める修行。
虹のシャワー:自然現象を修行や浄化の比喩として用いる。あるいは虹の身体。འཇའ་ལས་ ('ja' lus)
解説
自然と修行を重ね、禊を通じて心身を整える表現。虹は悟りや清浄の象徴として描かれる。
深掘り_嵯峨
この歌は、自ずから現れる自然の美と力によって、精神的な浄化を図ろうとする姿勢を示しています。
禊というと、水や滝のような物理的な行為を連想しますが、ここでは「虹」という光、つまり無垢で純粋なエネルギーを浴びることで、本来の自己を清めようとしています。これは、「あるがまま」の真理に触れること自体が、最大の浄化であるという思想を背景に持っています。