神功皇后
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愚管抄
神功皇后
摂政六十九年元年辛巳卅二即位御年百。
仲哀天皇の后なり。開化御子に彦生命皇子。此御子に大筒城真稚、此御子に息長宿禰、此御子に神功皇后也。母葛木高額媛。
大和国磐余稚桜宮。
大臣武内宿禰。
男のすがたをして新羅、高麗、百済三の国を討取て、応神天皇をうみたてまつり、武内をもて為後見。応神の兄の御子たち謀反の事有けり。此武内大臣皆うち勝てけり。此事さのみは代々注つくしがたし。