礼運
礼記講読2023 9.礼運
礼記講読30☆礼運1~2(~是謂疵國)
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*考其信:其の信を考(=成:な)す
*賢勇知:勇知(=智)を賢(たっと)ぶ
*刑仁:仁に刑(=法:のっと)る
*汙尊:あそん →汙(=窪:くぼ)尊(=樽・罇:たる・かめ)
*皋:ああ。長く引いた声。おーい!
*越席:かっせき
*嘉魂魄:魂魄を嘉(たのし)ます
殽以降命:殽(=効or倣:なら)いて以て命を降す →鄭注:天の気(天の運気・天の運行)に倣う。 しかし「自然の道や先祖の法などに倣う」と解すべき。
故政不正,則君位危,君位危,則大臣倍,小臣竊。刑肅而俗敝,則法無常。法無常,而禮無列。禮無列,則士不事也。刑肅而俗敝,則民弗歸也,是謂疵國。
→政正しからざれば、則ち君位危うく、君位危うければ則ち大臣倍(そむ)き、小臣竊む。刑粛(きび)しくして俗敝(やぶ)るれば則ち法、常無く、法、常無ければ、礼、列(=上下の列)無し。礼、列無ければ、則ち士、事せず。刑粛しゅうして俗敝るれば、則ち民、帰せ(=頼:たよら)ず、是を疵国という。
礼は君の大柄(タイヘイ)なり。
※韓非子の二柄は賞罰だった。
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礼記講読31☆礼運3(故政者君之所以藏身也~舍禮何以哉)
處其所存: 存(=察)する所に処(お)る
∴存=明らかにする
所明:のっとらるる所、明人:人にのっとる【陳氏集注】明=則(のっとる)
【鄭注】明=尊
愛其死:其の死を愛(=惜:おし)む
耐以:耐(=能:よ)く~を以て
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礼記講読32☆礼運3~(故人者其天地之德~)【礼運了】
*畜:キウ(家畜とか犠牲とかをさす時)
※今はチク
*官於天:天に官(=則・法:のっと)る
*故壞國、喪家、亡人,必先去其禮:故に、国を壊(やぶ)り、家を喪(ほろぼ)し、人を亡(ほろぼ)すは、必ず先ず其の礼を去(=棄:す)つればなり。
*不苑:苑(=滞・塞:とどこお・ふさが)らず
*弗敝:敝(=疲弊・疲労・困敝:つい)えず