破僧違諫戒
破僧違諫戒
いずれの比丘といえども、和合僧を破らんと企て、あるいは破僧に導く事件を取り上げて、対抗して立つならば、その比丘は諸比丘によりてこのごとく言わるべきなり。「長老よ、和合僧を破らんと企て、あるいは破僧に導く事件を取り上げて対抗して立つなかれ。長老よ、僧伽と和合すべし。如何となれば僧伽は和合し、相い歓び、諍いなく、同一説戒にて安穏に住すべきものなり」と。このごとくその比丘は、諸比丘によりて語られつつも、なお対抗するならば、その比丘は諸比丘によりて、三度まで諫告さるべし、それを捨てさせるために。三度までも諫告されて、それを捨つれば可なり。もし捨てざれば僧残なり。