玉藻
礼記講読2023 13.玉藻
礼記講読51☆玉藻1~10(~自魯桓公始也)
玉藻:色糸を雑え綯い、前後十二旒。玉は一旒毎に朱白蒼黄玄を上から次第して貫く。そのあいだ各一寸を隔て、旒の長さは尺二。玉12あり。
公は9玉9寸、侯伯は7玉7寸、子男は5玉5寸
邃延:延を邃(ふか)くす。冕の頂、広さ7寸長さ尺二。
*連用湯:連(=洗:あら)ふに湯を用ふ
*宿齊戒,居外寢:宿(ゆうべ)に斎戒し外寝に居て→〔大夫が君公のもとに上がろうとするときは〕前夜に潔斎し、自分の居室にこもり…=家の外の部分にある居室で前夜は潔斎し夫人を近づけない。
*思對命:
思→自分の思慮すること。明日朝して君に告げんとすること。
對→君の下問に対する応答
命→君命のまさに奉行すべき事項、かねて命ぜられていたことで未だ遂行せざる事項
*先飯辯嘗羞:先ず飯(くら)ひて弁(=遍:あまね)く羞(シュウ=肴・料理)を甞め=毒見
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礼記講読52RR☆玉藻11~12(朝玄端~六分而去一)
*充美:美を充(=掩:おお)う
*無説笏:笏(こつ)を説(=脱:ぬ)がず。脱=身から放す
*笏の度(わたり)尺有六寸:1尺=22.5cm
*其中博三寸,其殺六分而去一:天子諸侯の笏は紂王から上方へ殺いで上端は3寸の1/6を減じた2寸5分。
※大夫士の笏は中央から下方へ殺いで、下端は同じく2寸5分
*笏:天子以球玉;諸侯以象;大夫以魚須文竹;士竹本,象可也
→笏。天子は球(=璆)玉(=美玉)、諸侯は象牙、大夫は竹の側を魚須(=鮫の顎下の須毛)で飾り、本を象嵌にする(象嵌のことは#5)。士は竹で本を大夫のように象牙で飾ってもよい。
*笏:竹にて作り忽忘に備えたもの。後王が尊卑の別を立て玉象にて作り、他物で飾るようになった
*象牙と竹の組み合わせは、麻雀パイみたいだ。
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礼記講読53☆玉藻13~18(韠君朱~婦人不徹)
*世子佩瑜玉而綦組綬:周瑜公瑾の瑜!
*孔子佩象環五寸,而綦組綬。:孔子の佩玉は玉ではなく象牙の五寸環
*佩玉、冬休みの工作で作ってみたい。色々玉の種類や組みひもの色合わせが出てきたので、できそうな気も。天然石ではどれにあたるんだろう?
*色々な道具の佩(事佩)も、現代なら十徳ナイフで代用してもいいかもw
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礼記講読54☆玉藻19(食棗桃李~)【玉藻了】
*君子には「賜う」、小人には「与える」という。
*弗敢以聞:敢えて以て聞せず→
×○○が献上したいと申しております(と取次の者が言わないように)
○「お側の方々に差し上げます」(という口上を用いる)
*稱父:父を称す→父の存命中は、人に礼を行う際に父の名を言い、人からものを与えられたときは父の名を称して拝受する。自分の名に必ず父の名を加えた口上を用い、自分は父の代理として行動している、という形にする
*皆造於膳宰:皆膳宰に造(=達:いた)す
*服不充:【竹内】服充(みた)さず(意味は「覆う」) 【桂】服充(おお)はず(充美にせざること、外面をかざらざることをいう)
*此孝子之疏節也:此れ孝子の疏節なり
→【古注】以上のことを行うのは、至孝というほどの事ではない
【疏】疏簡の節(ざっとした孝道の節目)で、孝心の厚いわけではない
【竹内】疏節とは、〔孝を実行する上の〕ごくあらましの心得。「これだけでも実行出来たら、りっぱなもの」という趣旨を見るべき
*君與尸行接武,大夫繼武,士中武:君、尸と行くには武を接(まじ)う、大夫は武を継ぐ、士は武を中(へだ)つ…
①接武→後ろ足を進めて前足を越えず
②両足跡が接続する
③両足の間一足を入れる
※上流程ゆっくり、賎しいほど歩幅は広く速やか
*①端行,②弁行【桂】①身を直く正しくしていくこと直行(身をまっすぐにして歩む)②急行。走行。【王氏今訳】①玄端の歩行②皮弁の歩行