推古天皇
from 愚管抄
推古天皇 
卅六年 元年壬子 癸丑い 四十即位 御年七十三或八十三。
欽明中女。敏達天皇の后也。母用明同母。
大和国小墾田宮。
大臣馬子如前。卅四年五月薨。
蘇我蝦夷臣。同年任大臣。号豊浦。
崇峻ころされ給て相計て位につけ奉る。
馬屋戸の皇子を東宮とす。世の政をあづけ奉る。此東宮は用明の御子也。是聖徳太子也。太子十七け条憲法を書て奉る。冠位のしな※※を被定置。世中の事をしるしおかる。太子失給て後、世をとろへ民ともしと云へり。暦・天文のふみ百済国より渡せり。僧正・僧都此御時になしはじめらる。寺々僧尼の事を定めらる。