安康天皇
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愚管抄
安康天皇
三年 元年癸巳 五十三即位 五十六。
允恭天皇第二子。母皇太后忍坂大中姫。稚渟毛二派皇子女。
大和国山辺郡石上穴穂宮。
大臣葛木円大臣。
安康三年八月眉輪王殺〔天〕王逃入円大臣家。因此為大泊瀬皇子所殺。
大連大伴室屋連。
兄の東宮を殺して十二月十四日に五十三にて位につき給。又をぢの大草香の御子を殺して、其妻を取て為后。今の眉輪王其子也。仍親のかたきなりとて此事〔あり〕。委細には在別帖。