垂仁天皇
from 愚管抄
垂仁天皇
九十九年元年壬辰四十三即位百卅或百一又百五十一。
崇神天皇第三子。同四十八年為東宮。母皇太后御間城姫。大彦命娘。同国巻向珠城宮。
后四人。男女御子十一人。
此御時太神宮を伊勢国五十鈴川の河上にいはひ奉る。神の御をしへによりて也。斎宮も是よりはじまる。昔は人の死する墓につかはし人を生きながら土にほりうづみけり。此御時よりとヾめて土にて人かたをつくりて篭られけり。此御時とこよの国より菓をたてまつる。今の橘是なり。唐へ初て人をつかわす。新羅より始て使をまいらす。
阿陪臣等五代祖、奉詔議政。而惣称卿等猶無臣号。