eGFR
eGFR(推算糸球体濾過量)とは
腎臓がどれくらい血液をろ過しているかの推定値: GFR(糸球体濾過量)は、腎臓が1分間にどれくらいの量の血液を“ろ過”しているかを示す指標です。eGFRは血清クレアチニン値、年齢、性別などの要素から計算によって推定(estimated)される値になります。 臨床的に重要な理由: eGFRは慢性腎臓病(CKD)の進行度合いを評価する際の基準として使われます。早期に腎機能の低下があるかどうかを把握したり、治療方針を決めたりするために非常に重要です。
一般的な目安:
eGFRは単位「mL/min/1.73 m^2」で表され、90以上が基本的に正常~高めとされます。60未満になると何らかの腎機能低下が疑われ、30未満になると高度の腎機能障害がある可能性が高い、といった区分があります。
一般的な基準(慢性腎臓病のステージの一例)
eGFR 90以上(正常または高値)
eGFR 60~89(軽度低下)
eGFR 30~59(中等度低下)
eGFR 15~29(高度低下)
eGFR 15未満(腎不全)