ARDS
急性呼吸窮迫症候群
さまざまな原因によって肺の血管透過性(血液中の成分が血管を通り抜けること)が進行した結果、血液中の成分が肺胞腔内に移動して肺水腫を起こします また、コロナウイルスが細胞内に侵入するときに ACE2 というアンギオテンシン変換酵素の仲間に結合するが、これによる ACE2 の不足も ARDS に関係している可能性がある。ACE2 は ACE1 がアンギオテンシン I を分解して作った アンギオテンシン II をさらに分解して Ang(1-7) にする働きがある。実際、ARDS の患者ではアンギオテンシン II の濃度が高いらしい。アンギオテンシン II の過剰が ARDS に関係しているかどうかは不明だ。しかし、ACE阻害剤や、ARB で ARDS の症状を軽くすることができるとしたら朗報だ