至近要因と究極要因
ニコ=ティンバーゲンによって提唱された概念。
ティンバーゲンの4つのなぜ
「至近要因」と「究極要因」:進化心理学のメスで人間社会を解剖する方法 〜 アニマルとしてのサピエンス、その心に潜む隠れた動機(Hidden motives)───心のわけを解き明かす「進化心理学/EvoPsy」とは何か より引用
Q.孤独はなぜつらく感じられるのか?
1.「至近要因」からの回答 ▷ 脳が社会的な痛みに反応してネガティブな情動反応を引き起こすから。
2.「究極要因」からの回答 ▷ 孤独を「つらい」と感じるような個体だけが自然淘汰を生きのびて進化してきたから。
きみが「じぶんは神様に見捨てられてる」と感じて悲しいとき、その「悲しさ」は進化がきみを見捨てていない証拠なのだ
これまで進化論をベースとしていない心理学や経済学では、人の行動を考える際に主として至近要因に関心を向けてきた。
進化論をベースにした考え方は、この「究極要因」に関心を向けて、仮説を立て、探っていく。
https://gyazo.com/f840d20f7d6765ea26d683b144784a0a
(問題解決大全より引用)
これまでの医学は、至近要因を重視しがちだった。
発熱で苦しいから、解熱剤を出す
「きっかけ=原因」という錯覚
解熱すれば苦しみはなくなるという錯覚
解熱したことで病原体を殺すことができなくなると、もっと悪い状態になる
進化医学では、究極要因を重視する。
発熱で苦しいのは、熱を出すことで病原体を殺す適応的反応だから
#進化心理学
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