皮肉過程理論
皮肉過程理論(英:Ironic process theory)は、1987年にダニエル・ウェグナー(Daniel Merton Wegner)が提唱した、「何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象を説明する理論である。 「XXのことは忘れよう」と思ってもなかなか忘れられない
寝る前に考え事をやめて寝ることに集中しようとするほど考え事が出てきて眠れなくなることよくあるkidooom.icon
ウェグナーの実験では、「シロクマのことは考えてはいけない」と指示をして、シロクマについて考えてしまうたびにベルを鳴らすよう求めた。すると被験者たちのベルは鳴りっぱなしだった。だが、シロクマについて考えないかわりに赤いフォルクスワーゲンのことを考えるようアドバイスしたときは、ベルの鳴る回数は半分に減っていた。抑圧だけでは効力がないか、注意をそらせる対象が他にあるならば、結果的にうまくいきやすい。
一方で、シロクマについて考えることを禁じたあとで、今度はシロクマについて考えてよいと許可を出すと、脳内からシロクマを必死に追い出そうとしていた被験者たちは、シロクマのイメージにどっぷり浸かってしまうことが確認された。彼らは他のことは何も考えられなくなっていた。
体感としてよく分かるkidooom.icon
ハマっているゲームをしてはいけないと思いつつも、そのことで頭がいっぱいになる。
休日になってゲームをしていい状態になると、抑圧からの解放で思いっきりそのゲームで遊んでしまう。
別のことに着手して、それに没頭することが一番の対策