現実の戦争と机上の戦争とを一般的に区別する概念は、摩擦
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霜と火の戦い
クラウゼヴィッツの「正しい読み方」 ー『戦争論』入門ー p154 より引用
戦争における行動は、あたかも抵抗多き物質中の運動に似ている。例えば水中においては、最も自然であり最も簡単な歩行という運動でさえ容易にかつ正確に行うことはできもしまい。それと同じように、戦争においても普通平凡な力によって並の成績すらも得ることができないのである。
この摩擦の問題に対してクラウゼヴィッツが用意した解決法は、軍の規律の強化と、部隊の訓練の繰り返しであった。
戦争のことはよく分からないが、ソフトウェアプロジェクトに置き換えて考えたら「摩擦」の概念がイメージできる。
yak shavingの摩擦
バージョンアップの摩擦
人間関係の摩擦
目標設定や組織活動の摩擦
...
机上のプロジェクト計画では「摩擦」は読みにくい、考慮しづらい
スケジュールのバッファ期間は、摩擦抵抗期間を含んでいるとも言える
余白が無いと変化できないは、摩擦ですり減った部分を回復する方法とも捉えられる
物理学の世界では摩擦抵抗は計算可能だが、ソフトウェアプロジェクトのような複数の人間が関わる社会的な世界では計算不可能
合理的なことは、即時的で計算可能なことばかり
軍の規律の強化と部隊の訓練の繰り返しによって期待できること
摩擦抵抗が減る
一度経験した摩擦をベースにして見積もる
斧を研ぐことの価値(fladdict)は、摩擦の不確実性を減らす