新しいことに挑戦することは、脳の筋トレ
筋トレは、自分の限界以上の負荷やストレスをかけて、強くするもの 学習も似たような原理
「新しいことをする」と脳の健康が保たれる。新しいスキルを習得すると、そのたびに脳が刺激を受け、心理学者が「認知的予備力」と呼ぶものが加わる。これは、学習によって神経接続が強化され、それが脳へのダメージを補う方向に働く効果のこと。認知予備能が高いと、早期の認知症や加齢に伴う記憶喪失のリスクが下がる。また、認知予備能が高い人は、精神的な処理能力が高く、記憶力も低しにくい(R)。
多様なスキルや趣味を持つと、あらゆる種類の問題を解決する能力も上がる。まったく知らないことを学ぶと記憶システムは強固なものに変わり、学習能力を向上させる。これは、新しいことを学んだ後で、新たな神経回路が作られ、その一部が、新しいタスクを実行したり、新しい知識を "保持 "するために再利用されるからである。