教育勅語
https://gyazo.com/930036a8cca70098e212bc8719d52eed
文部省が諸学校に交付した勅語謄本
教育ニ関スル勅語(きょういくにかんするちょくご、旧字体: 敎育ニ關スル敕語)または教育勅語(きょういくちょくご、旧字体: 敎育敕語)は、明治天皇が近代日本の教育の基本方針として下した勅語。1890年(明治23年)10月30日に下され、1948年(昭和23年)6月19日に国会によって排除または失効確認された 国民道徳の基本と教育の根本理念を明示するために発布された
明治天皇は明治元年、国是五箇條を神々にお誓いになり、新生日本の大方針を明らかにされました。政府はこの方針にそって、近代国家の建設には人材の育成が急務であるとして、明治5年学制を公布し、全国的に学校を設置して義務教育の制度を確立し、教育の普及に努めました。しかし当時は文明開化の風潮により洋学が重んじられ、我が国伝統の倫理道徳に関する教育が軽視される傾向にありました。 このような実情を深く憂慮された明治天皇は、徳育の振興が最も大切であるとされ、わが国の教育方針を明らかにするため明治23年10月30日、教育勅語を渙発されました。勅語には、日本人が祖先から受け継いできた豊かな感性と美徳が表され、人が生きていくべき上で心がけるべき徳目が簡潔に述べられていましたが、戦後に教育勅語が排除された結果、我が国の倫理道徳観は著しく低下し、極端な個人主義が横溢(おういつ)し、教育現場はもとより、地域社会、家庭においても深刻な問題が多発しています。
口語文訳も掲載されている