人がほかの人と同じ答えを出すのは、他人の答えを正しいと信じるからではなく、自分が違う答えを出して和を乱す人間だと思われたくないから
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支配的な意志
多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織 p146-147より引用 (強調はkidooom.iconによる)
2人以上の人が同じような答えを出すと、次の人には「そうなのかもしれない 」という意識が働き、「右に倣え」とばかりに従い出す。流行やバブルの根っこには、こうしたバンドワゴン効果が見られる。集団は常に賢明というわけではない。危険なほどにクローン化し得る。
心理学者のソロモン・アッシュがこうした同調傾向を調べた研究では、「人がほかの人と同じ答えを出すのは、他人の答えを正しいと信じるからではなく、自分が違う答えを出して和を乱す人間だと思われたくないから」だということが明らかになっている。
互いを修正し合うことなく、特定の意見に同調して一方向に流れ出すと、それがひどい間違いであっても、自分たちの判断は正しいと信じ込むようになる。集団の意思決定に関する専門家、キャス・サンスティーンとリード・ヘイスティの両氏はこう言う。「ほとんどの場合、集団の失敗は『会議をしたにもかかわらず』ではなく『会議をしたからこそ』起こっている。
集団内の多数派意見に歯向かって発言をするのは勇気がいる
会議をしたからこそ、誰かの主張に付和雷同する人が出てきて、集団の失敗になるような結論を出してしまう
逆張りが好きな性格を意識していれば、このバンドワゴン効果を軽減できる
全会一致で決まる決定は、ただバンドワゴン効果で流されているだけかもしれない
すんなり着地した議論は危険サイン