ラザーゲート事件
その後の社外調査の結果、ラザーが「スクープ」と称した報道内容は捏造であり、正確さも公正さも欠落している虚偽報道であるとの結論が出た。CBSは報道部門の幹部4人を解雇するとともに、ラザーとも番組の契約を更改しないことを決定。2005年3月9日、降板が決定した。 名物キャスターのダン・ラザーがアンカーを務める『60ミニッツII』では、再選を目指すジョージ・W・ブッシュ大統領が70年代に軍歴詐称し、ベトナム戦争行きを免れた疑惑を裏づける証拠を入手、2004年9月に報道した。大きな衝撃を与えたスクープだが、すぐに“証拠”とされた文書に偽造疑惑が持ち上がる。入念に取材し、確信をもって報じたはずが、疑惑を晴らそうと調査を続ければ続けるほど、状況は次第に不利になり、番組の顔であるラザーと敏腕プロデューサー、メアリー・メイプスは世間からの厳しい批判にさらされる。