フランクルの人生の意味
(1)「人生の意味」を求める問いに対するコペルニクス的転回
・「私には生きる意味なんてない」,「私はいてもいなくても同じ」という考え方はニヒリズム(むなしさの感覚)を生み出す。「私の生きる意味は何なの? あるの? ないの?あるのだったら,人生よ,教えてほしい」と思い悩む人も多い。しかし,フランクル心理学では,そうした人生の意味を求める問いに次のようなコペルニクス的転回を生じさせる。
人生が人間へ問いを発してきている。したがって,人間は,人生の意味を問い求める必要はないのである。人間はむしろ,人生から問い求められている者なのであって,人生に答えなくてはならない。人生に責任を持って答えなければならない。
「人生」を外部において、人生が生きる意味を問いていると想像すると、自分を待っている何かを考えて意味を見出せる
自分の中で生きる意味を欲望的においても、どんどん膨れ上がり、簡単に消失する