スーツケースに車輪を付けるアイデアはしばらく馬鹿にされていた
結局ブルームの案は、「誰が車輪付きのスーツケースなんてほしがるかね」と一笑に付された。
今となっては、車輪がついているのが当たり前
しかし当時は車輪がついてないのが当たり前で、車輪を付けるというアイデアは馬鹿にされていた
人類は1969年、旅行かばんに車輪をつける前に、月へ人を送ったと言われることが多いが、キャスター付きスーツケースの普及の障壁は社会的受容にあったのかもしれない。重いスーツケースを引きずることは「男性の仕事」だと考えられていた。
これほどシンプルなコンセプトが実現するまでに、なぜこれほどまで長い時間がかかったのだろう? セードーは門前払いされたとき「車輪がついたスーツケースは男性に決して受け入れられない」と言われたという。「とても男性的な考え方だった」とセードーは述べた。キャスター付きスーツケースの勝利は、この考え方を永遠に葬ったのかもしれない。
スペースシャトルの発明の方が、キャスター付きスーツケースの発明より早かった(実際はキャスター付きスーツケースは簡単に作れるのだが、バカにされていたので作らなかった)