稀に発生する少量の微生物汚染
稀に発生する少量の微生物汚染を確率論で評価する
100個未満の少ない細菌が残存し,食中毒を引き起こす事例あり
少数の細菌の混入時に,他のロットにも存在するか?を数理で評価する。
背景
100個未満の少ない細菌が残存し,食中毒を引き起こす事例あり
少数の細菌を含んだ細菌集団挙動の評価が必要
現状,負の値をとる正規分布のような連続分布では,少数の細菌数の評価ができない。
細菌数は0,1,2などカウント可能な離散値を取る。
離散分布を用いた細菌数の評価方法が必要
実験
数個を狙い,細菌を溶液から取り出す。
平板塗抹法により細菌数を測定
96反復の菌数測定
結果
細菌数はポアソン分布に従う
ポアソン分布:ある時間or空間にランダムに発生するカウント数
例
1m2あたりの浮遊微生物数
1日あたりのメールの数
発表資料
https://scrapbox.io/files/622574f8fb430f001f9f827e.png
https://scrapbox.io/files/622574f5a96cb7001f0bd7af.png
投稿論文
Koyama, K., Hokunan, H., Hasegawa, M., Kawamura, S., Koseki, S., Do bacterial cell numbers follow a theoretical Poisson distribution? Comparison of experimentally obtained numbers of single cells with random number generation via computer simulation, 2016, Food microbiology 60, 49–53. https://doi.org/10.1016/j.fm.2016.05.019