研究活動について
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目的:美味しさと安全性の保持
食べ物の美味しさと安全性を維持することを目的として研究をします。数理工学的な視点から、収穫後から喫食までの食品安全性と品質の評価をします。最終的に、研究成果を産業界に応用し、実用的な価値を生み出すことを目指します。
興味:生物のあいまいさ
生物の魅力は曖昧さにあります。同じ環境で育った細菌のクローンのストレス応答は個体ごとに異なります。おいしさの感じ方や趣味嗜好の人間の個人差に大きく依存します。なぜクローンでできた細菌に個体差があるのか?どうして人によって感覚が異なるのか?生物の曖昧さを数理科学を駆使してひもときます。言語化や数値化しずらい曖昧さを定量化できるように努めます。
具体的な研究課題:数理モデル
シングルセルレベルでの食中毒細菌の増殖・死滅過程の数理モデル化、およびWebアプリを用いた実装
人間の認識とセンサーを組み合わせた生鮮食品の品質評価
X線画像と深層学習を用いたアボカドの内部腐敗の検出とその抑制方法の探索
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アウトプット:英語論文40報
確率論を駆使した食品の品質や安全性を評価する方法を開発し、農産物の品質評価から食品微生物の定量評価まで広範囲な社会課題に対応しています。研究成果を査読つきの学術論文として発表します。(Food microbiology, Applied and Environmental Microbiology, Computers and Electronics in Agriculture, Scientific Reports など)
経歴
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年 所属 ポジション
2023年〜現在 北海道大学大学院農学研究院 准教授
2019年〜2023年 北海道大学大学院農学研究院 助教
2017年〜2019年 北海道大学大学院農学院 博士課程(日本学術振興会 特別研究員DC1)
2017年〜2019年 アリストテレス大学テッサロニキ(ギリシャ) 滞在博士学生
研究費
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年 財源:科研費/研究助成 課題
2023年 ノーステック財団 食品中の有害細菌の増える/減るを見える化:データ解析の高度化
2023年 ノーステック財団 AIと紫外光を組み合わせた高精度な人参内部の木質化判別手法の開発
2023年 栗林育英財団 表面の光沢感やゆらぎ:何を見て人は農産物をよしとするのか?
2022年 戸部眞紀財団 食品における有害細菌の制御の概念をかえる:
ビックデータから発見する新たな知的体系
2022年 Leave a Nest Grant Developing automatic detection model for fungal contamination of fruit
using X-ray imaging and investigating fungal control
2022年 旗影会 未知の細菌のストレス耐性をラマン分光と過去研究事例から瞬時に予測する手法の開発
2022年 秋山記念生命科学振興財団 官能評価を駆使した革新的な人間の認識の見える化アルゴリズムの開発
2021年 科研費 若手研究 X線異物検査器によるアボカドの内部黒変の非破壊評価とカビ抑制技術の探索
2019年 科研費 研究活動スタート支援 ベイズ推定が解き明かす食品の微生物学的リスクの実態:農場から食卓に至る予測評価
2017年 科研費 特別研究員奨励費 美味しさと安全をより確実に!殺菌効果と食品品質の確率論的な新たな評価方法の開発
2017年 若手研究者海外挑戦プログラム 細菌集団の死滅時間予測のためのタイムラプスを用いた死滅確率過程モデル
連絡先:kkoyama*agr.hokudai.ac.jp
* を@に変更してください。