2024年10月12日
Kが昨日会って話した人が陰謀論にハマっていて,あれこれ教えてくれたとのこと.もちろん,Kはそういうのを信じはしないのだが,その話を別の人にしたら,その人もある「説」を信じていて行動を起こそうと誘われたのだという.そんなにも広がっているのか.科学的・論理的に物事を考えることの重要性について,ひとしきり話したりした.
一方で,陰謀論にハマる人々とそうでない人々とがどれほど遠いのだろうか,とも思う.単にそういうトピックに相性が合うかどうかの違いであって,ベースとなる思考力にはそんなに差がないのではなかろうかとも思う.好き嫌いの問題のようなことで,人参が好きだろうとピーマンが好きだろうと思考力とは関係がない.極端にいえば,そういう話である.学識経験者であっても,専門分野における記号操作能力に長けているだけであって,一般的な論理的思考力があるとは思われない人々も多くいるようである.ある種の専門的道具の扱いに長けているからといって,そのことと思考力の真っ当さとは自明には結びつかないのだろう.
もちろん,特にこれといって能力があるわけでもない自分自身にも当てはまることである.自分だって,ある種の迷妄に囚われていることは大いにあり得るだろう.
天気が良くて,坂本龍一の「美貌の青空」が脳内で流れ出す.秋の青空の歌.ちょっと遠くの公園まで歩く.リトルKが寝ている間に蕎麦と日本酒1杯.公園では,リトルKが植物にあれこれと関心を示す.ピラカンサの実や名前のわからない花など.モンキチョウ,ジャノメシジミ,イチモンジセセリ,スズメガなどが花の蜜を吸いに集まってきているのを一緒に観る.Kは,スズメガと蜂の区別がつかないという.5〜6歳ぐらいの元気な男の子2人が駆け回っていて,リトルKも追いかけて遊んだりしている.あれぐらいの歳になったらあんなに動き回るんだなあと思う.
帰ろうとしたら,アオスジアゲハの幼虫が地面を歩いているのを見つけ,その子らとひとしきり観察したり,葉っぱを与えたりした.リトルKは先日「はらぺこあおむし」の施設にいったりもしていたので,いい機会であった.ちょっと触ったりもしていた.虫の苦手なKも少し触っていた.アオスジアゲハの幼虫は色も鮮やかだし目立った紋様もないので,気持ち悪さが薄いだろう.
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