2023年5月5日
朝起きて、昨晩からの引き続きで伊藤氏貴『樋口一葉赤貧日記』の続きを読む。樋口一葉の伝記的トピックについては通りいっぺんのことしか知らなかったので、非常に面白い。 医師から電話。経過良好だが、入院初期に熱が出ていたこともあり、抗生物質をもう1週間投与して様子を見るとのこと。来週末ぐらいには退院できそうかな。
Kと出かける。代官山へ。駅前の、近年オープンしたらしいロコモコなどハワイ的な丼ものを出すお店でランチ。Kがアヒ(マグロ)丼、自分はロコモコを注文。その後、代官山ヒルサイドテラスにコンランショップがオープンしたのを観に行く。それそのものはもとより、オープンと同時に伊藤環氏の個展が開かれるというので、そちら目当て。現状のうつわ構成の中ではハマりそうなものがなく、買うことはなかった。
蔦屋で書籍チェックした後、リトルKとのリモート面会。小児科に移ってからは、2日に一度、10分だけである。眠っているところを起こされてギャン泣きしていたので、看護師さんが抱っこしてミルクを飲ませてくれた。すると、機嫌を持ち直してニコニコし始めた。愛嬌を振りまいている。
恵比寿まで歩く。途中、興が乗って、GRIIIで写真を撮る。生成AIによって高精細なイメージがいくらでも作れるようになったいま、カメラで写真を作ることの一つの方向として、むしろ生成しようとも思わないようなどうでもいいイメージを作ることではないか?ということで、そんな写真の試作をしているところである。それが何かしらの美的な意義を持ち得るのかどうかはわからないが。
https://pbs.twimg.com/media/FvWPquzakAAC_IY.jpg https://pbs.twimg.com/media/FvWPquyaMAAHDkk.jpg>
https://pbs.twimg.com/media/FvWPqu5aQAAAdzc.jpg https://pbs.twimg.com/media/FvWPqu3acAAsTcP.jpg
お茶しながら、星野太『食客論』を読む。星野氏の本は、難しいテーマを扱いながらも、極めてクリアでわかりやすく、非常に面白い。題材として古典を広く引きつつ、アクチュアル。すごい書き手だなあ。 夕食は、レストラン・オカダ。以前ランチに訪ねたことがあった。ガス海老のソテー、アオリイカのソテー、イチボのステーキ。イチボへの火入れ加減は素晴らしかった。
Kに、新たなオーディエンスを作る必要について話す。ただ、今の専門性を押していく道もあるわけだし、どっちがいいのかはわからない。でも、後者なんだろうなあ。
帰宅して、本を読む。『食客論』を読み終え、一葉本の続き。借金の無心が続く記述に、だんだんこちらも感化されてきて、息苦しい気持ちになる。しかし一葉は文学への理想を曲げることはなく、現在の感覚からすると経済感覚もチグハグである。怪しげな相場師に取り入って2,000万以上を無心するなど、晩年の行動はかなり常軌を逸することになる。それにしてももう1、2年ほど評価されるのが早ければ、もう少し生きながらえたのだろう。
----
今日のブックマーク
----