新型コロナウィルスの真実
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著者
出版
この時期に読んでおかねばと思い、感染症は実在しないと合わせて購入。2020-05-18に読み終えた。あとがきにあるように、参考文献は十分ではないもの、現状認識から著者の分析、さらにはその背景にある考えを理解できて、とてもよい本だった。 ウィルスと菌についての前提知識
ウィルスは他の生物の細胞内でしか生きられない微生物
ウィルスは抗生物質が効かない、菌は抗生物質が効く
SARSやMERSもコロナウィルスだった
従来のコロナウィルスは「首から上」に症状を引き起こしていたが、SARSやMERSは首から下(胸)に症状がでる。新型コロナもこれ。
PCRって?
PolymeraseChainReaction(ポリメラーゼ連鎖反応)
特定の遺伝子を使えまえて増幅させる技術
診断と判断
正しく診断することを放棄して、正しく判断する
PCRが陰性だがそれらしい症状が出ているようなケースでは、新型コロナではないと診断するのではなく、新型コロナの可能性があると判断せよという話。なるほど。
微生物は自然発生しない
瓶詰めや缶詰が腐らないのはこれを利用している
予防接種を発明したルイ・パスツールが証明した。すごい!
ウィルスがどこにいるかわからない」のなら、「どこにでもウィルスがいる前提で考える」ほうに発想を変えるんです。
これは、自分の生活様式が変化した一文だった。
我々が求めるべきは「より低いリスク」であって、ゼロリスクではないのです。
はい。
そもそも日本には、専門性や戦略性、あるいは結果を出すことに対するリスペクトがないですよねしかもヒト主義、要するに「誰がやっているか」ということが問題で、「何をやっているか」はあまり問題にしない。
最近はそうでもないと感じていたけど、この件では結構感じるところはあったなぁ
ヒトが問題だと言っているんじゃなくて、コトが問題なんです。
ダイアモンドプリンセス号に関わる人が、専門性を発揮できないような動きをせざる負えない状況。そういう状況が悪いのであって、そういう状況を作った人やその中の人が問題なんじゃないという話。感染症は実在しないでも「こと」というのは出てきていた。 「もっと休まなきゃだめだ」と態度を入れ替えたんです。
あまりに疲れて、誤った薬を処方しそうになったときの話。
今は「多様性を認める」「みんなが同じであるという幻想を捨てる」「みんなが違っていることを認めて、初めて全員が楽になれる」という方針でやれています。
よい職場なんだなという感想。
アメリカ社会はとてもパニックに弱くて、今回のコロナでは、マスクやトイレットペーパーの買い占めが起こりました。
国に関係なく、人はパニックに弱いのだろうな。
だから正しいかどうかとは関係なく、多様性は保持することこそが大事なのです。たとえ間違った意見だったとしても、多様性を保持しないとだめなんです。
この本の中で、多様性について繰り返し言及されると思っていなかったので、なるほどとなった。
「勇気」と「愚行」を履き違えない
「仕事を任せること」につながった。
「頭がいい、悪い」というのは、「考え続けるか、続けないか」のことであって、タスクをこなす処理スピードの問題ではない。
よい話。