Toki Pona Lesson 6(日本語訳)
こちらの情報は原文が削除されています。この記事は記録として残しておきますが、内容が不確かなものとなっています。
レッスン6:前置詞Ⅰ(lon, kepeken, tawa)
単語
table:単語
kama 来る、(物事が)起こる、(物事を)起こす
kepeken 使う、~を使って、~と共に
kiwe 石、岩、岩のように固い物
kon 空気、雰囲気、霊魂、風
lon (場所)に、(場所)で、存在する
pana 渡す、送る、放つ
poki 容器、ボウル、グラス、コップ、箱、など
toki 言語、話す
tawa 行く、動く、~の方へ、~のために
lon
lon は動詞としても前置詞としても使われます。(この後に出て来る kepeken と tawa もそうです。)実例で学びましょう。
mi lon tomo. = 私は家にいます。
mi moku lon tomo. = 私は家で食べます。
1つ目の文の lon は動詞です。2つ目は前置詞です。もう少し例を見てみましょう。
suno li lon sewi. = 太陽は空にある。
mi telo e mi lon tomo telo. = 私は風呂場でシャワーを浴びる。
レッスン5 で tomo telo がトイレや風呂場を指していたことを思い出してください。
kili li lon poki. = 果物がカゴに入っている。
lon の動作動詞としての用法
lon はトキポナで頻繁に使われる単語ですが、動作を表す動詞としての用法はあまり見られません。なので、興味の無い人はこの節を飛ばしてもらっても構いません。
まだ読んでますか?良いですね! lon を動作動詞として扱うと「実現する」「悟る」「目を覚ます」「意識する」などの意味になります。例を見てみましょう。
sina lon e wile sina. 意訳すると「あなたは自身の夢を叶えている。」になります。
sina wile lon e ona! 意訳すると「あなたは彼を立ち直らせるべきだ。」になります。誰かが落ち込んでいる、注意が逸れている、微睡んでいる時などに使う用法です。
kepeken
kepeken を動作動詞として扱うのは簡単で、e を後につけるだけで普通の動詞になります。
mi kepeken e ilo. = 私は道具を使う。
sina wile kepeken e ilo. = あなたは道具を使うべきだ。
mi kepeken e poki ni. = 私はあのコップを使う。
kepeken は前置詞にもなります。
mi moku kepeken ilo moku. = 私はフォークを使って食べる
mi lukin kepeken ilo suno. = 私は懐中電灯を用いて見る。(ilo suno = 光の道具、以下懐中電灯とする)
tawa
tawa の動詞的用法
tawa の使い方も lon と同じなので分かりやすいでしょう。lon 同様、tawa の後ろに e は付けません。
mi tawa tomo mi. = 私は自宅に帰る。
ona li tawa utala. = 彼は戦争に赴く。
sina wile tawa telo suli. = あなたは海へ行きたがっている。
ona li tawa sewi kiwen. = 彼女は岩を登る。
最後の例の sewi は名詞です。直訳すると「彼女は岩の頂上へ行く」になります。
lon や tawa の後ろに e が来ないのは、その後の語が直接目的語ではないからです。例えば「自宅に帰る」と言った時、自分の家に対して具体的に何かをするわけではありません。ただ、そこへ行くだけです。例えば「自宅を焼く」とか、具体的になにか影響を及ぼす時には e を使いますが、そうでなければ e は使いません。
tawa の"動作"動詞的用法
何か物を動かすという意味で tawa を使う時は e が付きます。
mi tawa e kiwen. = 私は岩を動かした。
ona li tawa e len mi. = 彼女は私の服を移動させた。
tawa の前置詞的用法
tawa は動詞なだけでなく、前置詞でもあります。
mi toki tawa sina. = 私はあなたに話す。
ona li lawa e jan tawa ma pona. = 彼は民衆を良い土地へと導いた。
ona li kama tawa ma mi. = 彼が私の国にやって来た。
好きなものを述べたい時に、この用法はとても役に立ちます。トキポナでは「好き」を表す時に tawa を前置詞として用いるのです。
ni li pona tawa mi. = それは私に良い。 = 私はそれが好きだ。
逆に嫌いを表す時には pona の代わりに ike を使います。
ni li ike tawa mi. = それは私に悪い。 = 私はそれが嫌いだ。
実用例
kili li pona tawa mi. = 私は果物が好きです。
toki li pona tawa mi. = 私は話すことが好きです。または、私は言語が好きです。
tomo li ike tawa mi. = 私は建物があまり好きでない。
telo suli li ike tawa mi. = 私は海が嫌い。
e を置くのは動詞の後だけであることに注意してください。トキポナには名詞節や形容詞節などの節はありません。例えば「私は田舎を眺めるのが好き。」と表現するのに "lukin e ma li pona tawa mi." と言うことは出来ません。この場合は2つの文に分けて書きます。
mi lukin e ma. ni li pona tawa mi. = 私は田舎を眺める。これは私にとって良い。
あるいは、レッスン5で学んだことを用いて似たような表現をすることができます。
ma li pona lukin. = 田舎は良い眺めだ。 = 田舎は絶景だ、綺麗だ、など。
tawa を英語の for に相当するものとして使う
tawa は以下の例文のように英語の for の意味も持ちます。
mi pona e tomo tawa jan pakala. = 私は怪我人のために家を直した。
残念ながら、tawa を to にも for にも解釈することはいくつかの欠点を持ちます。それについては後で述べます。
tawa の形容詞的用法
文脈によってトキポナの単語が名詞にも動詞にも形容詞にもなることは、理解していますね? tawa も同じように品詞が変化します。「車」を例にいくつか熟語を作ってみましょう。
tomo tawa = 車(直訳すると移動する構造物)
tomo tawa telo = 船
tomo tawa kon = 飛行機やヘリコプターなど
tawa の曖昧さ
次の例文を読み、その意味を少し考えてみてください。また、それと違う解釈が無いか考えてみてください。
mi pana e tomo tawa sina.
tawa を形容詞とすると、この文章は「私はあなたの車を渡した」となります。しかし、前置詞とするとこれが「私はあなたに家を渡した」という意味になります。ならば、この違いをどう伝えるか。伝えられません。これはトキポナ固有の問題で、回避する方法はありません。幸いにもこのような問題が発生することは稀です。
e ni
トキポナは関係節を持ちません。(「関係節」とは例えば「私は彼が私を好きなことを知っている」の「彼が私を好きなこと」の部分を言います。)
その代わり、文を2つに分けて e ni というフレーズを使います。例文を見てみましょう。
sina toki e ni tawa mi: sina moku. = あなたは私にあなたが食事していたことを話した。
kama
私達は既に kama について少しだけ学んでいますが、それはあくまで単語の一般的な用法のみで、もっと厳密に学ぶ必要があります。
kama を tawa と共に使えるのは以前お見せした通りです。
ona li kama tawa tomo mi. = 彼は私の家に来た。
kama は動作動詞として扱う事もでき、その場合は(~を)引き起こす、もたらすという意味になります。
mi kama e pakala. = 私は事故を起こしてしまった。
sina kama e ni: mi wile moku. = あなたはこれをもたらした、私は食べたい。 = あなたは私の腹を空かせた。
sina kama e mi wile moku. と言うことは出来ないことに注意してください。トキポナに節はありません、1つの文に押し込むことは出来ないのです。迷ったら、大抵の場合文を2つに分けておくのが賢明です。
kama を不定詞として使うことで、進行形のような意味を表現できます。差し当たって「得る」を意味する "kama jo"を覚えましょう。
mi kama jo e telo. = 私は水を持つに至った。 = 私は水を得た。