コテンラジオ
ジャンヌ・ダルク
14世紀あたりの百年戦争(イングランドVSフランス)でフランス側で活躍した人
「神の声が聞こえる」といった預言者として登場する
当時のキリスト教としては「女の預言者」というのは聖書でも登場しており、存在自体を疑われるようなことはなかった
しかし神の声を聞いているのか、悪魔の声に唆されているのかが焦点となる
声から聞こえる内容自体は当時のジャンヌが知り得る範囲の情報に収まった
突然ラテン語を話し始めたりなど、ジャンヌが知り得るはずのない情報だったりはしない
騎士の格好をして戦場に立つ
リスクをとって先頭に立つ姿はカリスマ性がある
フランス王太子シャルルのもとに参じ、オルレアン奪還を促した。
シャルルにとってとても都合の良いことを、ジャンヌは言っている
「シャルルこそがフランス王になるべきだと神が言っている」みたいな
人は信じたいものを信じる
他にも異端審問みたいなのをクリアしていたりする
自分の利になるようなことを言っていないか?みたいな
オルレアンはフランス側にとっても要所。
当時はイングランド側に包囲されて兵糧攻めされておりキツイ状況だった
オルレアン奪還
装備で負けている。他の戦いでもずっと劣勢だった。戦略とかこの時代はあんまりなく、反省せずに負け続けてた。
戦況としては「援軍を待ってから行くべき」
しかしジャンヌは「神の声が今行くべきだと言っている」と強行を促す
ここまでに包囲を抜ける時に敵に見つからないなど奇跡っぽいことは起こしているみたい
徳ゲージが存在する
戦争で勝てるというのは実力というよりも神の導きによるもの
「勝った方が正義」を地で行く
神に対して徳を積むことで、神の導きを得ようとする
逆にジャンヌは「私の言うことを聞かないと言うことは神に背くと言うことですか?」みたいな圧をかけてくる
どうするべきか確定できない状況で、覚悟決まりきったやつが確信を持って「できる」っていうのは強い
そして強行し勝利してしまう!
信仰がなせる技なのかもしれない
敵の将軍が運悪く亡くなってしまってたのもある
三つの砦があったが、ずっとジャンヌは「強行せよ」と言っている。
奇襲みたいな形になったのも勝利の一因かもしれない
肩に矢を受けたりしてるらしい
オルレアンは湧きに湧く
現代でもジャンヌの祭りが開催されてる
ジャンヌの説得力もすんごくなる
ランスでの戴冠式
これは宗教的な意味でめちゃくちゃ重要らしい
ランスはけっこう敵地にあったらしく攻め込むのは得策ではなく、及び腰だった
けれどもジャンヌはGO
これをずっと繰り返しながら、しかし全てで勝利しながら進んでいく
この辺になるとジャンヌが怖すぎてイングランド側も自ら土地を明け渡していくようになる
そうして戴冠式を行うことができた。
これによりシャルル七世こそがフランス王であるという認識が世に広まる
ランスでの戴冠式が持つ宗教的な意味
戦争で勝った方が神の導き
パリ奪還の失敗
シャルル七世がジャンヌの言う事を聞かなくなる
王になることで聖別が行われたりなど、シャルル七世自体が神に近づく
イングランドと和平交渉などを行っている
両者共に被害が大きかった
ここら辺で戦争を辞めたい
なのにジャンヌは「パリを取り返せ」などと言ってくる
王にとってジャンヌが邪魔になってくる
王の支援が得られないまま、しかし「神の導き」を確信してパリに攻め込む
この時にジャンヌが率いたのは200名程度だったらしく、とても少人数
そして負けてしまいジャンヌは囚われてしまう
火刑
イングランド王は「ヤバい奴だから絶対に処刑」
シャルル七世は邪魔だったから放置
パリ大学も「許すまじ」
現在もあるパリ大学
当時の宗教的権威であり、努力の末のエリートが集まってた
ぽっとでの良く分からん奴が、俺達を差し置いて神の声を聞いたとか言ってる
んなわけねぇーだろ!
厳正に異端審問をする
結論ありきの手抜き審問とかではない
当時なりの厳正
神の声と男装の部分によって異端判定されてしまう
説はあるが
ずっと己の主張を崩さなかったが、最後の
復権裁判
没後25年ぐらい?に行われる
シャルル七世が自身の立場を回復させるために行った
ジャンヌによって戴冠したので、ジャンヌが異端のままだと都合が悪い
その後も様々な時代や様々な人のプロパガンダに使われる
ナポレオンとか、ナショナリズムで
聖人として列せいされた
感想
ジャンヌは純粋なまま、しかし周りの政治的な都合に大きく振り回される様は理不尽なものを感じる
技術的、思想的革命も社会的な需要とセットであるのを考えると普遍的なことなのかもしれない
フランス革命の思想は、革命以前から似たことを考えてた人はいたが注目されなかった
シャルル七世クソじゃね?