見積もり手法
from 見積もりとコミットメント
見積もりは難しい
初期見積もりはプロでも4倍程度見誤る
プロジェクトは不確実性の塊だから
見積もりが終わったら、最初に全力を出して誤差を減らす
指定された期間の最初の2割を使って仕事に全力で取り組み、仕事全体にかかる時間を把握する。さらに、スタートダッシュで全体の8割方を仕上げて、余裕を生み出す。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか / スピードは最強の武器である | 本の要約サイト flier(フライヤー)
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3点見積もり
PERTの3点見積もりでは予測作業時間μを以下のように見積もる
$ \mu=\frac{O+4N+P}{6}
O:楽観値。すべてが上手くいった場合(3σ。全体の1%未満)
N:標準値。最も確率が高い場合。
P:悲観値。極端に悲観的な場合。-3σ。
確率分布の標準偏差$ \sigmaは
$ \sigma=\frac{P-O}{6}
$ \pm2\sigmaでだいたい95%
PERTでは確率分布はベータ分布に近づくと仮定している(最悪の方向の確率が最小の確率より大きい)
各作業予測時間$ \mu_i、標準偏差$ \sigma_iをだしたとき、全体の確率分布$ \mu_{seq}、標準偏差$ \sigma_{seq}はそれぞれ
$ \mu_{seq}=\sum_{i}\mu_i
$ \sigma_{seq}=\sqrt{\sum_i\sigma_i^2}
デルファイ法
複数人で行う見積もり手法に広域デルファイ法がある
デルファイ法(でるふぁいほう) - ITmedia エンタープライズ
総称である。具体的な手法は例えば次の通り
フライングフィンガー
0-5の範囲でタスクを評価する。指の本数をつかってどのような日数にするか係数や計算法をきめておく
ある作業Xについて合意に至るまで議論をする
Xに必要なもの・複雑な原因・実装方法
机の下でタスクの難易度について0-5の指を出しておく
同時に指を出す
ある人が1で、ある人が4のように乖離をしていれば、再度議論をする
プランニングポーカー
フライングフィンガーと同じ方法を数の書かれたカードでやる
プランニング・ポーカーで始める楽しい見積り - mixi engineer blog
親和数的見積もり
やっていないタスクをカード化する
ランダムに並べる
チームで何も話さずカードを並べ替える
ルール
時間のかかるカードは右、かからないカードは左にする
誰でも自由に移動してよい
誰かが移動したものでも移動してよい
n回以上移動したものは後で議論する
並べ替えに合意できないものは後で調査する
フィボナッチ数列のバケツを使って、カードの間に線を引いて各カードの重み付けをする
複合的な手法
三点見積もりと広域デルファイ法の派生の組み合わせ
広域デルファイ法で悲観値と楽観値を作成する(例えば数字の大きいものは悲観値、小さなものは楽観値とする)
後は上の数式に当てはめて算出
見積もりについて勉強したことを色々スライドにしてみた - だいたいよくわからないブログ
/nishio/アジャイルな見積りと計画づくり
最近の関心と、エンジニアとしての目標のたてかた