トークンが帯びる価値の整理
流通価値
望むタイミングで別のものと交換できるはず、って価値
投機的に購入される NFT なんかもこれを前提にしている コンテンツ価値
「かわいいイラスト」とか「かっこいい動画」とか
デジタルデータの「複製コストが極めて低い」という特性から、コンテンツ価値だけだと価値を成立させるのが難しい面がある コンテキスト価値
「このトークンを所有しているってことは◯◯」と社会的な認知によって醸成される価値
利用価値
「このトークンは、◯◯に使える」という価値
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雑感
ウェブ以前の世界から存在していた「絵画」や「楽曲」や「イベントに参加するためのチケット」の類を、なんの工夫もなくただトークン化したものは、悪くはないけれど、トークンである意味はあまりないと感じている。
注目しているコンセプトのひとつはコンポーザビリティ。コンポーザビリティが高いトークンは、コンテキスト価値や利用価値に発展の可能性を帯びる。トークンの発行者が意味を追加していくケースだけじゃなく、トークンの保有者たちが自由に意味を拡張できる仕組みがあるトークンは熱気を生み出し、関係者たちをコミュニティとして動かしていく。クリエイタとコンシューマの境界が曖昧になる。一点物の NFT より 100 〜 10,000 くらいのオーダーの数を発行する NFT の方が盛り上がって見えるのは、保有者たちによるコミュニティが形成されるからだろう。