競争動機、理解動機、感染動機
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ぼくたちがものを学ぼうとするときに、どういう理由があるだろう。まず1つ目に挙げられるのが 「競争動機」 (勝つ喜び)。 周りの子とテストの点数を競い合うとか、人よりも高い偏差値の学校に合格したいと思って受験勉強をするのは、この「競争動機」による。
2つ目に挙げられるのが「理解動機」 (わかる喜び)。「自分の力で問題が解けた」とか「自分の考えをうまく説明できた」 と感じる喜びだ。 戦後の日本の教育は 「競争動機」と「理解動機」に集中して議論がなされてきた。だが、実はもう1つ大切な動機がある。
それが「自分もこういうスゴイ人になってみたい」と思う「感染動機」だ。直感で「スゴイ」と思う人がいて、その人のそばに行くと「感染」してしまい、身ぶりや手ぶりやしゃべり方までまねしてしまう――そうやって学んだことが一番身になるとぼくは思う。
いまは、小説にしても映画にしても「わかる」ものばかりが世の中に受け入れられる。「よくわからないけど「スゴイ」という感じ方がすたれてしまっている。だからこそ、若い君には「スゴイ」と直感して乗り移られるものの学び方を紹介しておきたいと思う。
この書籍においては感染動機は内発的動機だからグッドと書かれているけれど、いろんな種類の動機があることを理解した上で、各位が都合よく使い分けて活用したらいいじゃん、と思った。競争動機や理解動機がピンとこない人は感染動機を活用したらいいし、理解動機に突き動かされる人はそれを突き詰めたらいいじゃん。という感想。 ぼくは競争動機がぜんぜんなくて、理解動機はそこそこあって、感染動機はおおいにある、というタイプなんじゃないかと自分では思う。周囲に影響されてなにかを学ぶ、ってことは多い。