専攻分野反転の法則
「専攻分野反転の法則」ってかつて私が唱えた法則なのですが(名前がよくないのでもう少しダサくない名前にしたいのですが)最近はこの法則の反例がしばしば見受けられるように思えて仕方ない。特に教育学などでは教育的な若手が多いし人類学者にもずいぶん人間的な人が増えたように思う。美学はえーと
「研究者は自分の苦手なことを研究するものだ」という研究補償説がある。増井俊之さんは「苦手は研究の母」と書いていた。実は私は電通大時代の2002年ごろから2010年に東大を辞めるまで防災に関わるいくつかの研究プロジェクトに参画していた。私は防災が苦手というわけではないが、人に災いをもたらすようなことしかしてこなかったから、これはこれで、罪滅ぼしの意味での研究補償と言えるかもしれない。