声を上げること自体を誇りに思っている
From #44 会話の記録、モロッコ - ユーラシア旅の衣食住 by 海渡まどかさん
革命の国フランス、市民が納得いかないことに対して声を上げること自体を誇りに思っている節は、フランス各地を歩く中でも、人々の口調から感じることがあった。みな口を揃えて「まあそう在ろうとしているだけで実情はアレなんだけど...」と苦笑するところまでセットではあるものの、政治的な発言や行動、デモなどの運動が総じて敬遠されがち、タブー視されがちな日本に育った身としては、かなり一般市民の感覚に乖離があると感じたりする。
お国柄っていうのかな、おもしろいなあ。デフォルトが「声を上げる」って感じなのかな。
ぼくはなにかに気付いたときにフィードバックするというスタンスで暮らしているのだけれど、周囲にそういう人がほとんどいない環境ってのもけっこうあって、そんな中でフィードバックをあきらめない人間の係をやっていると「自分、浮いているな〜」と孤独を感じるときもある。
なんてことを思っているぼくがフランスに行ったら「君、ぜんぜん意見を言わないね?」ってなるかもしれないよね。広い世界のこと、ぼくはぜんぜん知らないや。