ググる2
AIを用いた検索・リサーチサービスがいろいろ出てくる中で、GoogleのGemini Advancedで利用できるGemini 1.5 Pro with Deep Researchにおもしろみを感じている。これはユーザーの要望を受けたGeminiがまず「リサーチ計画」を組み立てて提案し、その後必要に応じてプランを調整した上で検索を行い、大量のウェブサイトを読んだ上で時間をかけてリサーチ結果を出力するという機能だ。5分以上かかることもあるが、なかなか深みのあるレポートを出力してくれる。
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AI検索サービスのPerplexityやGenspark、Feloが出てきた頃に「『ググる』は終わった」みたいなことが言われはじめたが(Perplexityで調べることを「パプる」と呼ぶ現象も身の回りで起きた。ちなみに、新しいサービスが出てきたときにすぐ「〇〇は終わった/死んだ」とか発言する風潮は品がないと個人的に思っている)、検索の覇者たるGoogleがこのDeep Researchでいろいろひっくり返しにきた印象がある。使っていると、まだ検索対象範囲に不満があったりハルシネーション多めだったりして課題は残る。が、それよりもこういうアプローチを「本家」が出してきたところに意味があると思う。出力結果はそのままGoogle Docsに保存できるのも便利。
同時期にGoogle AI Studioで試験的に公開されたGemini 2.0 Flash Thinking Experimentalという推論モデルにも少し共通点があり、それは「動く前に考える」ところだ。Thinking Experimentalのほうはリサーチプランではなく「ユーザーへの返答プラン」とでもいうべきものを内部的に組み立ててから動く。Geminiの返答の上に「Thinking」というタブがあり、そこを開けると返答の前に何を考えたかを覗き見できる。
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