2025/5/22
読書記録
好きに欲せよを読みました。
何より自分は自由がわりと苦手な気がしてました。
何をしてもいいよと言われたところでどうしていいか困るのです。
その意味で『好きに欲し、方法を選べ』はとても魅力的です。
ただこの魅力について、あえて自分なりのポイントを挙げるとすれば、それは『好きに欲して良いという確かな許可』を得ている点です。
自由にしていいよ、よりも好きに欲し方法を選べのほうが、許可を受けた感じが強いと思います。
私は不安性なところがあるので、この好きに欲していいよという許可を受けた安心感が重要です。
その意味で、単なる自由よりも「好きに欲し」ていいよ、方法はバックアップして支えてあげるからね、という安心感がこのメッセージには付与されています。
つまり、自由を与えることはそれ自体で完結するのではなく、贅沢なようですが、自由にもケアが必要だと思います。
このケアや安心感を与える構図として、『何かを望むこと、欲することは侵害しない。一方で、それが決まった後の方法は提案する。』倉下さんの姿勢が魅力的でした。
ケアは気づかいにも似ています。したがってもし自分が自由をあたえる側になったときは、単なる自由を提供して終わるのではなく、自由を提供しながら支えてあげる気遣いも両立したいです。
そしてこれは、自分が自分へあたえる自由に疲れてしまうことのないよう、セルフケアの必要性にも通底します。
例えばある程度の選択肢を準備しておくとか、自分なりの傾向を日頃から把握しておくとか。
自由を制約するのではなく、自由に寄り添うように、一歩深めた考え方をもっていきたいと思いました。